瀬戸内海に面する熊毛郡にはサ高住やケアハウスなど施設の種類も多い

熊毛郡は、山口県南東部にある室津半島に位置する群で、現在「上関町」と「田布施町」、「平生町」の3つの町で構成されています。
室津半島は内陸から瀬戸内海に突き出ているため、地形的に変化に富んでおり、農業や漁業に適した立地。
特に海の幸に恵まれ、昔から港町としても栄えた場所です。
交通アクセスも、海に面しているため船を使った往来が出来ます。
隣接する柳井市(山口県)の「柳井港」と、上関町の「上関渡船場」を結ぶ連絡船が運行されており、所要時間も40分かかりません。
電車がとまる駅は田布施町にしかなく、JR西日本の「山陽本線」が田布施駅に停車します。
バスは柳井駅と長島を結ぶ「防長交通」が郡内を走っています。
熊毛郡は「馬島」などの近隣の島4島と、その4島を管轄する3町を合わせた「熊毛郡島域としても認識されています。
現在、4島の高齢化率は全て70%を超えており、群を構成する田布施町37.1%、平生町40.6%、上関町58.3%と高齢化率が高くなっています。
熊毛郡は深刻な高齢化問題に直面しているのです。
そのため熊毛郡の町では「寝たきり高齢者等訪問理髪美容サービス」や、生活援助サービスを受ける際の費用助成をする「生活サポート事業」、要介護・要支援認定を受けている方のタクシー代の助成をする「介護サポートタクシー事業」など、生活に密着したサービスを実施し、高齢者の生活を支えています。
高齢者福祉サービスだけでなく、介護施設も郡内の各町に用意されています。
ケアハウスやサービス付き高齢者住宅など、ニーズに合わせた施設が点在しているのです。
特にケアハウスは「軽費老人ホーム」に位置づけられているため、利用料が比較的安いのが魅力。
熊毛郡ではケアハウスの入居時の費用は0円、月額利用料も7万円台から13万円台となっています。
また、サービス付き高齢者住宅の中にも入居時の費用11~12万円、月額利用料は13万円未満という低価格プランがあります。
サービス付き高齢者住宅は24時間体制で、夜間もスタッフがいるのが特徴。
「一人暮らしでは、夜間急に体調が悪くなった時が怖い」という方におすすめです。
熊毛郡は魚も美味しく、山海の自然溢れる場所。
「老後は緑の美しい場所で、ゆっくり過ごしたい」と思っている方にはぴったりのエリアです。
海辺の介護施設に入居して、海を眺めながら過ごすのも良いのではないでしょうか。
全国からの入居者を受け入れている施設も多いですから、実際に施設見学に訪れ、熊毛郡の美しさを堪能していただきたいです。