全国名水百選に選出された、黒部川扇状地湧水群で有名です

富山県の北東部、日本海沿岸に位置する入善町。
東西を黒部市と同じ下新川郡に属する朝日町に挟まれています。
黒部市との境界線となっている黒部川の影響で造成された扇状地のおかげで、古くから稲作に適した土地と考えられてきました。
そのほか農業に関しては、チューリップやスイカなどの栽培で定評があります。
20世紀に入ってからは工業化が積極的に推し進められたため、住民の流入も活発になり市街地もどんどん増加しました。
現在でもさまざまな製品が生産されており、飲料水・ミネラルウォーターの出荷では全国的に知られています。
入善町には数々の観光資源がありますが、とりわけ希少性で名高いのが杉沢の沢スギでしょう。
ここの特色は、地下水が湧き出している沿岸地域に残っている点です。
国から天然記念物の指定を受けたため、現在は手厚く保護されています。
また、林の中で見つかった入善乙女キクザクラは、当時かなりの反響を巻き起こしました。
実は、菊桜が国内で自生している事例はめったにみられません。
4月の半ばになると、花が咲く姿をしばらくの間お楽しみいただけます。
藤の花は海外にもみられますが、日本の種類は固有種です。
独特の美しさが認められて古くから珍重されてきましたが、入善町ではこの花を観賞していただける場所がいくつもあります。
下山八幡社に足を運んでいただくと、社殿の大部分を覆い尽くす巨大な大藤をご覧いただけます。
また小摺戸の大藤も有名です。
花が満開になる5月の半ばに藤祭りが華やかに開かれます。
入善町で鉄道をご利用になるときは、あいの風とやま鉄道線の駅を2ヶ所お選びいただけます。
路線バスに関しては、民間のバス事業者は現在運行していません。
その代役を務めているのが、町営のコミュニティバスです。
幹線道路については、北陸自動車道や国道8号線がおすすめです。
それぞれ、町内にお乗り入れできる地点があります。
入善町の人口は、昭和末期まで増加が続いていました。
その後は減少に転じています。
2023年には2万3,136人、高齢者数は8,667人でした。
同年の高齢化率は37.5%を記録しました。
入善町で今から介護施設へのご入居をお求めの場合は、特別養護老人ホーム・グループホームのほか介護療養型医療施設・介護老人保健施設といった公的な施設が見つかりやすいでしょう。
民間の施設では、サービス付き高齢者向け住宅が最近、どんどん数を増やしているところです。