国技館がかつてあった場所。現在はグループホームが集う場所に

駅の周囲を歩くと、小規模なビル群や集合住宅、また民家や商店、工場などが集まっている区画に入れます。高齢者にとっては、懐かしさを感じられる土地柄で、居心地は平均してポジティブなものになりそうです。隅田川に近い場所ですが、最近は両岸がよく整備されているため散歩をする場所に不自由することはまずありません。
国道6号線に近い駅で、自動車で迎えにきてもらうときなどはこの大通りをまずきっかけにするとよいでしょう。バスの乗り場は駅前と少し離れた場所に分けられています。都営のバスのほか、日立自動車交通グループの手がける路線に乗り降りできます。
蔵前駅は、都営地下鉄浅草線の駅ですが、終着駅のような立場にある押上駅に近い位置にあります。しかし押上駅を通って京成電鉄の押上線や都営地下鉄の半蔵門線、さらに東武伊勢崎線に乗り換えられるため、とても長い路線の真ん中にあるという印象を受けます。押上線については直通運転も行われており、またこの路線を介して新たな路線への乗り継ぎも考えられるため、とても便利なロケーションといえるでしょう。
そして蔵前駅は、都営大江戸線の駅でもあります。上野御徒町駅や春日駅に近く、これらの駅を経由してJRの山手線・京浜東北線や東京地下鉄の各線に乗り換えできるため、こちらのルートも高い人気を維持しています。
蔵前駅の利用率は、早いペースではないものの上昇傾向が強いです。1日平均の乗降客数は、浅草線・大江戸線合わせて2004年に47000人を超えていました。その10年後になると、この数値は65000人を超えるほどになっています。
蔵前駅の周辺は、高齢化のほか長い目で見た場合の人口減少が危惧される土地です。その問題にはすでに官・民が協力して対処をはじめていますが、その成果は現在、グループホームという形で特に確認できます。駅から近い場所・遠い場所のどちらにも安価な施設が出現しているのです。認知症だと診断されている場合なら、入居できるチャンスはかなり期待できるでしょう。このほか、費用は高くつきますが介護付き有料老人ホームの数や勢いが顕著です。