上野恩賜公園と向かい合う形で延びている駅です
京成上野駅が開業した時期をさかのぼると、昭和初期にたどり着きます。JRの上野駅の優に1世紀を超える歴史には遠くおよびませんが、広大な構内にはこれまでの沿革を物語る痕跡がたくさん見つかります。たとえば正面出入り口の壁には、ルイス・ニシサワが作成した陶板壁画が飾られています。京成上野駅は、上野公園と道路を挟んでほぼ向かい合う形で立地しています。園内には数々の文化施設や史跡が残されていることはいうまでもありません。不忍池の周囲などは、普段の散歩にはもってこいでしょう。また、JRの駅舎の向こう側にはアメヤ横丁が広がっています。掘り出し物を安く買いつけられる場所というその強みは、現在もまったく変わっていません。京成上野駅は、昭和通りや浅草通りに乗り入れやすい位置にある駅です。路線バスがやってくる乗り場は駅の近くにたくさんあります。京成バスグループや東武バスグループ、都営バスなどの路線に、手軽に乗り降りできます。京成上野駅は、京成本線の管内にある駅です。現在は発着駅という立場にあります。隣接する日暮里駅では日暮里・舎人ライナーに、その2区間先にある町屋駅では東京地下鉄の千代田線・都電荒川線に乗り換えできます。もっともよその路線への乗り継ぎという観点で考えるなら、JRおよび東京地下鉄の上野駅に歩いて行けることは大きな強みとなります。JRおよび地下鉄の上野駅を通って使える路線を合計すると、10種類以上に上ります。京成上野駅の利用率は、過去四半世紀を通じてどんどん低下してきました。1日あたりの乗客数を総合すると、1996年までは30000人オーバーだったことがはっきりとします。その後は減少がはじまったものの、今世紀の初めになるとしばらく横ばい気味でした。しかし2010年になるととうとう25000人を切ったことが明らかになりました。京成上野駅の周囲で介護施設を探すなら、駅から1キロくらい離れたあたりからだんだんと施設が見つかるようになると思われます。特に施設が多そうなのは、4キロほど離れたあたりからのようです。したがって最初のうちから、5キロくらいまでの範囲はよくチェックするようにしたほうが正解です。施設のタイプに関しては、グループホーム・介護付き有料老人ホームの多さがひたすら顕著。後者の場合は入居料金が高額になるケースがけっこうありますが、前者であればよその地域とあまり変わらず、低価格で契約できるチャンスがあります。

















