東西を琵琶湖と比叡山に挟まれた、静かな地域です

琵琶湖と比叡山は、日本の歴史を語る上で絶対に外せないくらいの重要性を持っています。この湖と山はかなり近接していますが、その間には人が暮らせる平地が細長く、南北に延びています。南滋賀駅が所在するのは、まさにそのような地域です。
南滋賀駅を出てから西にまっすぐ進むと、山林の麓にいくつかの寺社仏閣が建てられている光景に出合えます。大伴黒主神社や福王子大明神神社、そして法乗寺は隣り合うように並んでおり、さらに、宇佐八幡宮や近江神宮などがそれらのやや南方に存在します。その一方、駅の東側をまっすぐ進むと、琵琶湖の西岸の少し手前に陸上自衛隊の大津駐屯地の敷地が広がっています。
住宅の密度については、どちらかといえば駅の東側のほうが混み合っている印象です。南滋賀駅の近くで車両による遠出をしたくなったときは、比叡山川を走る県道30号線や161号線、そして南方を横切る30号線や47号線などを目印にすると良いです。
南滋賀駅は京阪石山坂本線に所属する駅です。南滋賀駅から見ると、そう遠くない場所をJRの湖西線が敷設されているのですが、この路線との乗り換え場所は2区間先に登場します。皇子山駅で一時下車すると、湖西線駅の大津京駅への移動が楽になり、また皇子山駅の3区間先に出てくる浜大津駅で下車した場合は、京津線への乗り継ぎが可能です。浜大津駅から3区間進めば京阪膳所駅に到着しますが、この駅はJRの琵琶湖線と接続しています。
南滋賀駅は、駅員が派遣されない体制で運営されて久しい駅です。この事実は、駅の利用率が恒常的に低いという事実を暗に物語っています(駅舎がつくられていないため、初めて訪れた乗客にもその点は自然と伝わるようですが)。もっとも、1日平均の利用客数は極端に少ないわけではなく、今世紀に入ってからの調査結果によると、2,000人前後の利用客を毎日集めている模様です。
南滋賀駅の近隣で介護施設を見つけるためには、駅から遠く離れたところまでしっかり目を向ける姿勢を持ったほうが良いでしょう。「南滋賀駅よりも、別の駅のほうが近い」といった結果になることは十分にありえます。施設の種類に関しては、サービス付き高齢者向け住宅などが今ならおすすめです。