阪南大学の最寄り駅。いつの間にか施設が多いエリアに大変身

河内天美駅の周辺にはほかにも、公立の学校や近鉄自動車学校などがあるため、自然と未成年者や20代前半くらいの歩行者をよく見かけるエリアとなっています。安価な商業施設などは各地にオープンしています。松原徳洲会病院があることも、このエリアに暮らすときのメリットのひとつでしょう。河内天美駅は大きな駅ではありませんが、近鉄バスと南海バスが河内天美駅の前を営業圏内に含めています。
河内天美駅は、近鉄の南大阪線に所属する駅です。管内では、どちらかといえば発着駅側に近い場所にあります。発着駅である大阪阿倍野橋駅まで6区間離れていますが、この駅まで出向くと乗り換えのチャンスが一気に増大します。JRの大阪環状線や関西本線、阪和線のほか大阪市営地下鉄の谷町線・御堂筋線に乗り換えできる点はとても便利。そして、阪堺電気軌道の上町線を利用することも可能となります。
もっとも乗り換え場所が多くなるのは、終着駅方面を直進したときでしょう。8~9区間先まで行くと道明寺駅・古市駅と乗り換え先を持つ駅が連続します。前者が接続しているのは道明寺線、後者が接続しているのは長野線となります。
河内天美駅の利用率は、約30年前の谷町線の開通のあおりで低下したと考えられています。それでも近年の需要は安定しています。1日あたりの乗降客数を調べると、過去10年間は16000人台を記録することが多い模様です(世紀が変わる前までは20000人を超えていたことを思い出すと顕著な現象ではありますが)。
河内天美駅の周辺は、介護事業界が少しずつ施設を増やす努力を重ねてきたエリアのひとつ。その長年の努力が実を結び、施設数が以前と比べたらずいぶんと多くなっています。駅から1~2キロ程度離れた範囲は、多様な施設が見つかるエリアに変化しています。
中でもサービス付き高齢者向け住宅の多さは、おおいに注目に値するでしょう。その次に多そうなのは、住宅型有料老人ホームとなるでしょうか。料金面で見ると、月額使用料が10万円台というパターンがほとんどです。入居一時金についても同様に高い金額に設定されていないことが大半です。