住宅型有料老人ホームや高齢者住宅の密度が高いエリア

西田辺駅が開業したのは、第二次大戦が終わってまだ10年とたっていない時期でした。当初は終着駅でしたが、開設から約8年後に新しい区間が敷設されたため途中駅に変わっています。
駅がある場所は、阿倍野区の市街地の一角です。建物が道に沿って密集していますが、大半の歩道がわかりやすい形で整備され、初めて訪れていただいても道に迷う心配はほとんどありません。商業地区からあまり離れていない住宅地といった趣が強いエリアです。
駅の東側に出ていただくとそばに長池公園がありますが、この公園の真南に進んでいただくと、その数倍の広さを持つ巨大な長居公園が見えてきます。お散歩の途中に立ち寄っていただける休憩場所に恵まれた地域です。
西田辺駅は、府道5号線のすぐそばに位置する駅。府道26号線や30号線にも近いです。駅から槙田を目指して直進していただくと、やがて阪神高速14号線に乗り入れできる出入り口が見えてきます。
駅付近で設営されているバス停留所でお待ちになると、市営のコミュニティバスに乗車可能です。乗車すると、府立総合医療センターのような便利な機関に直行。また、北港観光バスのサービスを利用すると針中野商店街に直行していただけます。
西田辺駅は、大阪市営地下鉄の御堂筋線に所属する駅です。上り方向に2区間お進みいただくと、天王寺駅に到着できます。この駅では谷町線のほか、JRの阪和線・大和路線・大阪環状線や近鉄南大阪線、阪堺電気軌道の上町線に乗り換えができます。
西田辺駅の利用率は、今世紀に入ってから数年間はあまり変化しませんでした。しかし過去10年間は、どちらかといえば低下しています。1日ごとの乗降客数は、2012年に2万5,000人を割りました。その後やや微増しましたが、2016年になると2万3,000人以下に落ちてしまいました。
西田辺駅の近辺は、宅地として使用されている地区が続いています。駅から15分以内といった近場となると施設数は少なめになるのですが、2kmくらいに達したあたりから施設が見つかりやすくなります。施設の種類に関しては、住宅型有料老人ホーム・高齢者住宅・サービス付高齢者向け住宅の多さが顕著です。