春の訪れが早い村。梅・桜を少し早めにご鑑賞できます

長野県の最南端に位置する、天龍村。
北側で飯田市と、そして同じ下伊那郡に属する阿南町・泰阜村と隣接しています。
南側は愛知県・静岡県との境界線が東西に延びています。
南東方向にお進みになると北設楽郡の豊根村に、南西方向の向かっていただくと浜松市にご到達可能です。
村内は、大部分の土地が山林地帯。
集落などは古くから、渓谷や山間部などに集中的につくられてきました。
県全体で標高が高い長野は、冬場に寒くなる地域が多いですが、天龍村は最南端という立地条件も手伝って、比較的温暖です。
2~3月の梅や桜の開花時期も県内では群を抜いて早いことはよく知られています。
伊那小沢駅のカンザクラや平岡発電所のソメイヨシノは、県内の他の地域よりも一足先に花をご鑑賞いただける名所として有名になりました。
景観の良さをたっぷりと満喫していただくには、天竜奥三河国定公園に足を運んでいただくとよいでしょう。
この公園は、長野県南部から、静岡と愛知にまたがる広大な敷地と、山林や高原など多岐にわたる地形が見ものです。
天龍村内では、羽衣崎の周辺がこの国定公園の一部となっています。
村の中には温泉郷も存在します。
天龍温泉は現在、日帰りでの利用客が中心です。
飲食施設や物販施設などがそばに併設されています。
このほか、今世紀に入ってから新たに開店した入湯施設も存在します。
天龍村は年間を通して多様な祭事が行われてきました。
1月に実施される霜月神楽はひときわ有名。
これはお正月の時期に行われる神楽で、神々への謝礼の思いを込めて披露されるもの。
重要無形民俗文化財の指定を受けています。
天龍村はJRの飯田線の駅が多いことで昔から評判でした。
現在も、5駅をご利用できます。
路線バスについては、信南交通のサービスと村営のコミュニティバスをご利用可能です。
幹線道路に関しては、国道418号線や県道1号線・430号線・446号線などがよく使われている車道です。
日用品などの買い出しに関しては、飯田市方面に向かう村民が少なくありません。
天龍村の人口は、昭和半ば以降減少を続けてきました。
2023年の段階で、1,130人という調査結果が発表されています。
高齢化率のデータを振り返ると、同年に60.7%を記録していたことがわかります。
今から天龍村で介護施設にお入りになるなら、特別養護老人ホームなどを目当てにしていただくと良いでしょう。
鉄道やバス、タクシーなどを活用して中の様子をよくお確かめになってから決めていただくことをおすすめします。