マンションが増えており、介護施設も増えている地域

もともと厚別区は明治の前半から開拓が進んでいたことが数々の史料から判明していますが、昭和の半ばまで大谷地エリアは手つかずの土地が大量に残されていたこともまた事実。駅がつくられてから順調に人が集まるようになり、今では中高層の集合住宅などが林立するエリアに変わっています。大谷地駅の近くで目立つ施設を探すなら、札幌厚別公園競技場やアクセスサッポロ、札幌徳洲会病院などがよい例となりそうです。
大谷地駅は、市内を代表する計画道路のひとつ「南郷通」の下に設営されている駅で、車両の利用はかなりしやすい立地条件となっています。中でもバスの利便性が高く、地上に出ると専用のバスターミナルに出くわします。10種類の乗り場に区切られており、北海道中央バス・JR北海道バス・北都交通ほかたくさんの事業者が提供する路線を待ち構えることができます。
大谷地駅は、札幌市営地下鉄東西線に所属する駅です。東西線は路面電車とのかかわりが現在深く、中間地点には札幌市電の停留場と連携している駅がいくつかかたまっています。西18丁目駅では一条線・山鼻西線4の西15丁目停留場と接続していますし、西11丁目駅では一条線の中央客所前停留場と接続しています。大通駅に至っては、一条線の西4丁目停留場に乗り換えできるばかりではありません、地下鉄南北線・東豊線へ乗り継ぐチャンスも同時に生まれます。
大谷地駅の利用率は、周辺の住民の間で確固とした需要があるため安定しています。1日平均の乗客数を計算すると、近年は1万2,000~1万4,000人の間で小刻みに推移している様子を目の当たりにできます。
大谷地駅を起点にして介護施設を探す場合、運がよければ駅から数百メートルくらいの近場で見つけられる可能性はゼロではありません。ただしいろいろな施設をなるべく見てから決めたいなら、2キロ以上離れたあたりをピンポイントで探すようにすることがおすすめ。2~3キロくらい離れたエリアがいちばん施設を発見しやすいためです(もちろん3キロ以上先の地域にも施設は建てられています)。
施設の種類は、サービス付き高齢者向け住宅・住宅型有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームなどバラバラですが、料金システムなども同様に施設ごとに格差が大きい模様です。