宇品ショッピングセンターは、停留場を出ると目の前です

停留場や線路の両側には、数十年前からあまり変化がない街並みが残されています。ところどころに、新しい集合住宅が建てられている場所はありますが、昔懐かしい情緒が町のあちこちに漂っていることは紛れもない事実です。
その情緒がひと際強いのは、宇品五丁目停留場から数分とかからずにアプローチできる「宇品ショッピングセンター」でしょう。この界隈に商店街がつくられた時期は古く、終戦直後にさかのぼると伝えられています。
商店街で働く人々も買い物の常連客となる層も高齢化が進んでいることは事実ですが、まだ現役でがんばっている商店の間を散歩して回るのはやはり楽しいものです。宇品五丁目停留場の地域は、こうした息の長い営業活動を続ける商店街と、広域を股にかけて活動する大型チェーン店などが共存しているという特長を持っています。
宇品五丁目停留場は、広島高速3号線にかなり近い位置にありますが、県道86号線のほうがむしろ使いやすいでしょう。この県道は、広島大学のキャンパスや県立広島病院などが沿道に建てられているため目印に困ることはまずないでしょう。
宇品五丁目停留場は、広島電鉄の宇品線に所属する停留場です。宇品五丁目停留場は、よその鉄道との乗り換えという点で見ると、若干不利な状況にあります。もっとも路面電車の運行ですから、それほどの時間を要するわけではありません。
始点となっている大通停留場やその先にある紙屋町西・紙屋町東停留場まで行くと、広島電鉄の本線や広島高速鉄道のアストラムラインに乗り継ぎできます。なお皆実線に乗りたいなら、途中で現れる皆実町六丁目停留場で乗り換えればOKです。
宇品五丁目停留場を起点として介護施設を探したいなら、最初から思い切って停留場からの距離を広めに決めて探したほうが正解でしょう。実際に、「停留場から4~5キロくらい遠ざからないと、定員に空きを持つ施設に遭遇しなかった」といった実体験を語る方もいます。
ちなみに宇品五丁目停留場の付近で開業している可能性がある施設は、サービス付き高齢者向け住宅が中心でしょう。入居一時金と月額使用料の相場は、どちらも共通して10~20万円台だと考えられます。