ホームに降りると、広島競輪場や宇品体育館は目前にあります

この移転の影響は大きく、競輪場入口停留場が廃止されたことはそのよい例でしょう。競輪場入口停留場は通年運営が行われていたわけではありません。近接する広島競輪場がレースを開催する日に合わせて運営されていました。現在では、この競輪場の最寄りの鉄道インフラは海岸通停留場に変化しています。
競輪が開催される日のほか、海岸通停留場の需要が高騰するのは、おそらく夏の「広島みなと夢花火大会」の日でしょう。路面電車の臨時運行が行われますが、この停留場は折り返し運転が実施される場所となります。普段は無人化されている海岸通停留場ですが、花火大会の日はおおぜいの職員が派遣されます。
海岸通停留場は、海浜に近いことから、企業の工場や倉庫などと近接しています。ただし一般の住宅が立ち並ぶエリアも近く、プラットホームに降り立って周囲を見渡すと対照的な風景を観察できます。
広島高速3号線のほかに海岸通停留場に近い幹線道路は、県道86号線でしょう。この車道は、国道487号線や2号線と接続しており、遠距離を移動する必要があるときはとても便利です。
海岸通停留場は、広島電鉄の宇品線の管内にある停留場。終点である広島港停留場まで2区間ですが、海路を移動したいときはここに行くとその希望が叶います。始点までは5キロほど離れています。しかし本通停留場や紙屋町西・紙屋町東停留場まで行くと広島電鉄の本線・広島高速鉄道のアストラムラインへの乗り継ぎが実現します。始点まで行く途中の乗り換え場所は1ヶ所だけですが、皆実町六丁目停留場で下車すると皆実線に乗り換え可能となります。
海岸通停留場は港湾に近く、また東側を中心に企業の事業地や公共の施設が建つ敷地が独占していることから、介護施設を探すときに有利な立地条件がそろっているとはいえません。ただし諸々の交通手段が使えますし、買い物などに便利な場所もありますから探す価値はじゅうぶんにあります。
大事なことは、駅から5キロ以上離れたところまで、忘れずに目を向けるようにすることでしょう。よく探せば、評価が高くて手ごろな入居費用で契約できるサービス付き高齢者向け住宅などを見つけ出せます。