かつての「石炭の町」で豊かなシルバーエイジを送ろう

エネルギー事情の変遷に伴いその役目は終焉を迎え、約30年前から純然たる乗客だけを輸送する駅に生まれ変わっています。現在の駅舎は往年と比べるとだいぶシンプルなものになっており、石炭の輸送に使われていた敷地の大半は駅前の広場として公共の設備に供されています。
バスの停留所は駅から少し離れた場所にありますが、国道199号線・495号線など幹線道路に沿って置かれているため、道に迷うといった心配はいりません。路線を管轄しているのは西鉄バスや北九州市営バスです。
若松線(筑豊本線)は若松駅を発着駅として、北九州市~筑紫野市の間を受け持つ路線です。終着駅の原田駅のほか、若松駅に比較的近い折尾駅で降りると鹿児島本線に乗り継ぎが可能です。この例をはじめJR九州の路線に乗り換えられる駅が若干あります(新飯塚駅の後藤寺線・桂川駅の篠栗線)。それら以外の路線となると、直方駅に乗り入れている平成筑豊鉄道の伊田線くらいでしょうか。
この駅の利用者数は、10数年通じてあまり変化していません。ただし少しずつ減っていることは確かです。1日あたりの乗客数は、2002年に1600人を、2005年に1500人を割りました。この10年くらいは1400人前後で終始しています。
若松駅の周辺には住宅地がだいぶ増えていますが、介護施設を探す場合は駅からわりと離れたエリアにまで手を伸ばす必要があります。現在は、高齢者住宅やサービス付き高齢者向け住宅、グループホームなどがこのエリアの施設の主力となっています。費用体系はまちまちですが、安価な施設が過半数を占めているとみてかまわないでしょう。入居一時金については0円から20~30万円まで、月額使用料については10万円未満から20万円以上までと、多少幅があるものの総じて廉価だとみなせます。
そしてもっと注目したいのは、安い施設ばかりだからといって決してサービスのほうがおざなりではないこと。介護と看護双方の方向で万全のスタッフとシステムを完備しているところでいっぱいなのです。日数は多少かかるかもしれませんが、できれば多めに見て回ったほうが得策でしょう。