田川郡香春町は筑豊エリアの交通要衝。商業施設も多い

田川郡香春町は福岡県の北東部、筑豊エリアにある町で、人口約1万人が暮らしています。
西暦800年頃、東大寺の大仏建立に香春町の採銅所の銅が使われていたとされており、その頃から銅の採掘が行われていた場所です。
1887年香春町と下香春村が合併して「香春村」となり、1889年町村制施行により単独で田川郡香春村が発足。
1898年町制施行に伴い「香春町」に。
そして、1956年には香春町と勾金村と採銅所村が合併して新しい「香春町」が誕生しました。
交通アクセスとしては、日田彦山線が一本松駅、香春駅、採銅所駅から乗降可能。
一本松駅の前には歯科や総合病院、スーパーや飲食店が並んでいます。
また、平成筑豊鉄道の田川線も香春町を通っており、柿下温泉口駅や勾金駅から利用できます。
柿下温泉口駅はその名の通り「柿下温泉」の最寄り駅。
柿下温泉はラドン温泉が湧き出る天然温泉で、地元の人々に愛されています。
高速道路は通っていませんが、国道201号、国道322号、福岡県道52号・64号・204号等の一般道が走行。
隣接する「みやこ町」との間にある仲哀峠には「新仲哀トンネル」等、3本のトンネルが通っています。
太陽交通のバスが香春町中心部と行橋市を結び、西鉄バス筑豊が香春町と北九州市、田川市等を繋ぐ快速バスを運行中です。
また、香春町と北九州市との間には金辺峠がそびえ、行き来が困難でしたが、1915年に金辺トンネルが開通。
JR九州の「日田彦山線」や一般車両と共に、自転車などでも通れるようになり、往来が簡単になりました。
香春町はその町域のほとんどが山地で、町の北にある「龍ヶ鼻」や町西部の「牛斬山」は、一年を通じて多くの方が登山に訪れます。
ちなみに「牛斬山」には野生のイノシシやウグイスが見られます。
春は「採銅所駅」前の桜が大変美しく、今や密かな人気スポットです。
町の西にある「香春岳」は石灰岩で形成された山で、現在でも石灰の採掘が行われています。
五木寛之の小説「青春の門」に登場したことでも有名です。
また、香春岳には野生のニホンザルが数多く生息し、町を流れる川にかかる橋には猿をモチーフにした飾りが付けられています。
香春町は北九州市の小倉南区や田川市、田川郡大任町、京都郡みやこ町等と隣接しており、筑豊地区や北九州市、京築地区を繋ぐ交通要衝。
主要道路沿いには飲食店や衣料品店、ドラッグストア等が多数並んでいます。
加えて、住宅型有料老人ホームやグループホームといったシニア向けの施設が比較的多く、住宅型有料老人ホームは寝たきりでもお風呂が楽しめるよう、介護型の浴室を完備しています。
一方、グループホームの中には毎月イベントを行い、外出企画も盛り沢山なのでおすすめです。