何かと便利な地域に、取り柄に恵まれた介護施設が増えています
平成元年に開業を果たした、春日駅。当時は無人駅でしたが、21世紀に入ってからは設備面での向上が相次いでいます。2003年のバリアフリー化の完了や2009年のICカード(SUGOCA)の導入は、たくさんの乗客に好意とともに受け入れられたものでした。歴史の長い鹿児島本線の中では「後発組」ですが春日市役所の近くにあるなど、市の行政の中心地区の最寄り駅としてすでに四半世紀の間重大な役割を果たしてきました。とはいえ、駅の周囲は一部の公営の施設を除くと一般の民家が連なっており、普段は物静かな日常風景が繰り返されています。県道56号線と近接しており、西鉄バス二日市や市営のコミュニティバスが乗り入れる停留所はこの通りに設置されています。駅のすぐそばには、目立った商業地はつくられていませんが、南西方向に数百メートル歩くと西鉄天神大牟田線の春日原駅があり、その周りで探せば買い物や飲食が可能な店舗がだいぶ多くなります。天神大牟田線は、福岡市と大牟田市の間を結ぶ鉄道で、福岡市営地下鉄の七隈線・空港線との乗り継ぎを行える西鉄福岡駅へあまり時間をかけずに行けますから、この駅の存在はなかなか重宝します。もちろん、長さで語るなら九州全体を縦断するかのように延びている鹿児島本線のほうが上です。春日駅から見渡すと博多駅や吉塚駅に近いことがポイントでしょうか。前者では、九州新幹線や山陽新幹線が停車するという点が最大の長所になりそうです。あるいは、博多南線などを使える点も好材料といえます。後者では、JRの篠栗線に乗り換えできる点がアドヴァンテージとなっています。春日駅の近隣はもともと民家が立ち並んでおり、落ち着いた暮らしを送るために必要な条件はあらかたそろっている土地でした。この点は介護業界からも重く見られており、介護施設の充実度はすでにかなりの高さに達しています。「駅からなるべく近いところに落ち着きたい」「あまり費用がかからないところがいい」「介護の内容や医療サービスにこだわりたい」といったさまざまなリクエストに応じられる施設が存在する点は、よその土地の住民にしてみると羨望の的になりうるものです。建物のデザインや敷地の広大さなどが秀逸な施設も当たり前のように見つかりますから、見学や体験入居に出かけるだけでも収穫となる要素は数多いはずです(どんなポイントを優先するのか、ある程度はっきりとさせてから出向くと、決めるときに苦労せずに済みそうです)。














