「香椎副都心」の成立に向けて駅の周囲全体ががんばっています
今からおよそ10年前に、駅舎の橋上化工事が実行された香椎宮前駅。もともとこの駅と周囲の土地は、全体が複数の土地区画整理事業のターゲットに含められており、それらのプランが完成した暁には「香椎副都心」の一角をなすエリアとして多数の都市機能が完備するようになるものと目されています。香椎宮前駅は名前の通り、香椎宮に近接している駅のひとつです(とはいえ、最寄り駅というわけではありませんが。駅全体を高架化する工事の際に、参道との間に距離が生まれる結果になりました)。古い街並みはやや残っており、駅付近には商店街が今なお残る部分が存在します。その一方で、全国区で展開される現代風のショッピングモールも出店している地域です。ちなみに香椎宮前駅は国道3号線に近接している駅です。香椎宮前駅は、西鉄貝塚線の管内にある駅です。すぐ隣に、JRの鹿児島本線と接続している西鉄千早駅が所在します。西鉄千早駅の2区間向こうには、発着駅となっている貝塚駅があります。この発着駅を介して、福岡市の地下鉄箱崎線に乗り継ぎできます。それらと反対方面に関しては、4区間先に和白駅があります。この和白駅で下車すると、JRの香椎線に乗り換えるチャンスが発生します。香椎宮前の利用率は、過去数十年間を通じて低下傾向が顕著な時期が大半を占めていました。1日ごとの乗降客数を計算すると、4000人を切ったのは1998年だったことが判明します。そのわずか5年後には、3000人以下となりました。2000人を切るのはまさに時間の問題と思われた矢先、2000年代半ばに減少のスピードが突然弱まりましたが、それは駅の工事及び土地区画整理事業と無縁ではないでしょう。過去10年間については、不規則な上下を繰り返していますが全体としては落ち着いた状況下にあります。香椎宮前駅の周りの地区の、介護施設事情に移りましょう。駅から1キロ以内といったとても通いやすい圏内において、最近は少なくとも数軒の施設が業績を伸ばしているところです。1~2キロくらいの範囲についても、やはり同様の傾向を確認できます。ただし施設数だけで評価するなら、それほど豊かなエリアではありません。うまくいかないときは、駅から思い切り距離を拡大して施設探しをすることになることは覚えておいた方が無難でしょう。施設の種類については、サービス付き高齢者向け住宅及びグループホームが元気な印象で、介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホームはそのあとを追っています。


