木下街道の名残を感じながら、余生をゆったりと過ごせます

木下駅の近隣は、印西市の公共施設の大部分が集まっているエリアです。自然と商業施設などが各地に出店しており、どこにどんな店舗があるのか見て回るだけでも楽しいひと時になりそうです。特に国道356号線沿いは、大型の店舗などが目立ちます。
しかし開発されすぎという印象が街全体みから漂ってこないところに、この木下駅界隈の特色があります。木下街道の宿場町だった時代の面影があちこちに残っており、街並みには統一感があります。高齢者にとっては、居心地よく暮らせるエリアでしょう。
バス乗り場は、駅の南口を中心に発達していますが北口の停留所に乗り入れる路線も多少あります。市営のコミュニティバスが路線の大半を占めていますが、ちばレインボーバスが管轄する路線も根強い人気を獲得しています。
木下駅は、JRの成田線の我孫子支線に属する駅です。この支線内では中間地点に近い位置にあり、我孫子市方面にも成田市方面にも行きやすい点が魅力です。乗り換え場所は発着駅である我孫子駅と終着駅である成田駅の2ヶ所です。我孫子駅では、JRの常磐線に乗り換えできます(快速列車もつかまえやすいという点がメリットでしょう)。そして成田駅では、成田線の本線および空港支線、さらに京成電鉄の本線や東成田線へ簡単に乗り換えられるため、この駅を使う頻度は高いものになるはずです。
木下駅の利用率は、20年以上前から低下しています。1日あたりの乗客数は2000年を最後に、3000人を下回ったままです。2010年代に入ってからは2500人を切っており、2000人以下を記録する年が続出するのも時間の問題だと考えられています。
木下駅の近辺では少子高齢化はかなり前から認識されている問題のひとつでした。介護施設の建造に関しては、これまでは公営の施設に対する要望が強かったこともあり、建てられる施設の種類などに偏りがあったと考えられています。
最近は民間経営の施設が招致されており、介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅が存在感を強めています。ただし駅から至近距離にある施設は非常に限定されています。駅から5~6キロくらい離れた場所も対象内にしながら探したほうが建設的でしょう。