長い間、「上山競馬場」へ詰めかける乗客が訪れた場所

茂吉記念館前駅は前世紀の後半に入ると、「上山競馬場」の最寄り駅として知られていました。人気のレースが開催される日になると、茂吉記念館前駅の内外は一気ににぎやかになったものでした。この競馬場が廃止されたことと、近くに存在した県立上山農業高校がなくなったことで、駅の利用率は急激に低迷しています。
現在の利用者は、近くにある県立山形盲学校の生徒・関係者や埋蔵文化財センター、あるいは斉藤茂吉記念館への来訪者、そして通学や通勤を目的とする付近の市民が中心となっています。
このほか休日になると、駅から歩いて20分程度で到着する遊園地「リナワールド」への来訪者も現れます。この遊園地には、バスで行くことも可能です(その手を使うと、移動時間は半分以下に短縮できます)。高齢者にとっては、駅のすぐそばに上山病院が置かれていることはありがたいポイントになるのではないでしょうか。
茂吉記念館前駅は、JRの山形線の管内にある駅です。いちばん近い乗り継ぎ場所は、3区間離れた北山形駅。この駅では、左沢線への乗り継ぎができます。その1区間向こうにある羽前千歳駅で降りると、仙山線への乗り継ぎが可能となります。
反対方向に関しては、20キロ近く離れているものの赤湯駅が最寄りの乗り換え場所となります。この駅では山形鉄道のフラワー長井線への乗り換えが実現します。さらに3区間進むと、米坂線と接続している米沢駅に到着します。
茂吉記念館前駅の近くにある老人ホームで暮らしたいなら、駅から6キロくらい離れたところまで、時間を惜しまずによく見るようにしたほうが正解でしょう。駅から1~2キロ以内のような近場で営業している施設もあることはあります。しかし申し込みが殺到する傾向がありますから、タイミングを逃すと長期的な待機を余儀なくされる恐れがあるはずです。
介護施設のタイプに注目すると、このエリアで頻繁に目にとまるのは第一にグループホームで、第二にサービス付き高齢者向け住宅だといわれています。これらの施設への入居を求めているなら好機が到来するかもしれません。入居コストについては、100万単位の費用が掛かるケースはまずないでしょう。