口コミ・評判ありの施設特集
1. 入居者の様子・施設の雰囲気

「みんなの介護」の施設ページには、入居者のリアルな口コミや評判をまとめた情報を掲載しています。
老人ホーム選びで悩んだ際には口コミをチェックして、希望施設のリアルな暮らしぶりの参考にしてください。
口コミ・評判の評価軸は、次の5つのチェックポイントからなっています。
- 入居者の様子・施設の雰囲気
- スタッフの対応
- 介護・医療サポートの手厚さ、生活サポートの充実度
- 費用・コストパフォーマンス
- その他
中でも、施設のチェックポイントで最初に確認したいのが、1番目の「入居者の様子・施設の雰囲気」です。
入居者の表情が明るいか、共有スペースで入居者同士が仲良く過ごしているかなどをチェックしましょう。
また、施設全体の雰囲気も大切です。
施設のパンフレットだけでは把握しづらい、施設の清潔感やスタッフと入居者の雰囲気、居心地の良さを確かめるようにしましょう。
2. スタッフの対応
2番目のチェックポイントは「スタッフの対応」です。
まず、コミュニケーションスキルが高い介護スタッフが揃っているかをチェックしましょう。
入居者の気持ちやニーズをイメージしながら、臨機応変に行動できたり、やさしい声がけや配慮をしたりできる介護スタッフが理想的です。
スタッフの対応が良いだけで、老人ホームでの生活はとても充実したものになります。
入居者の要望を先回りして、積極的にサポートできるスタッフがいる施設を選びましょう。
3. 介護・医療サポートの手厚さ、生活サポートの充実度

3番目のチェックポイントは「介護・医療サポートの手厚さ、生活サポートの充実度」です。
まず、どの程度の介護サポートが整備されているかをチェックしましょう。
特に介護スタッフの配置人数、専門資格の取得率、必要に応じて訪問介護や訪問医療が利用可能かどうかはとても重要です。
また、持病の治療をしている場合、希望する老人ホームで医療サポートが受けられるかを確かめましょう。
医師や看護師が常駐していたり医療法人が運営していたりする老人ホームでは、医療サポートが手厚いといえるでしょう。
一方、スタッフのほとんどが介護職員の老人ホームの場合、医療行為ができないため、病気が進行すると別の施設に移らなければならない場合があります。
健康管理や服薬管理、軽い怪我の処置はもちろんのこと、喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアを担当できる介護福祉士がいるかを確認しましょう。
また、老人ホームで生活するうえで、娯楽の充実度も重要なチェックポイントになります。
食事内容やレクリエーションの有無などは施設によって異なるため、老人ホーム選びをする際には、必ず確認するようにしておきましょう。
4. 費用・コストパフォーマンス
4番目のチェックポイントは「費用・コストパフォーマンス」です。
老人ホームを利用するには、主に入居一時金(初期費用)と月額利用料の2種類のお金がかかります。
入居一時金は、施設によって0円から数千万円とさまざまなので、自分の予算感に合った施設を選ぶようにしましょう。
月額利用料に含まれるものは、家賃や管理費、食費や水道光熱費が中心です。
この月額利用料のほかに、おむつ代やおやつ代、レクリエーションや季節行事の参加費、通院介助の費用、買いもの代行費用なども必要になります。
低価格な施設でもサービス内容に問題はありませんが、一般的に高額な老人ホームの方が設備やサービスの充実度が高い傾向にあります。
5. その他チェックポイント
これまで紹介してきたチェックポイントのほかに、「夜間の見守り」や「急病時の医療連携」なども確認するようにしましょう。
夜間の介護体制の充実度は、褥瘡予防の体位変換や排泄介助などで常時介護を必要とする方にとって、とても重要なチェックポイントです。
入居中には発生した突然怪我をしたり、体調が急変したりすることもあるので、すぐに応急処置を受けられるか、提携先の医療機関に搬送してもらえるか必ず確認しておきましょう。
ここまでご紹介した5つのチェックポイントを参考に、改めて気になる施設の口コミ情報を確認してみてはいかがですか。
利用者の生の声がわかれば、入居後の具体的な暮らしが想像しやすくなりますよ。
ペースメーカーの対応が可能な施設特集
ほとんどの介護施設で受け入れOK。選択肢は多数!

ペースメーカーとは、簡単に言えば心臓を正常に動かす装置。心臓に電気刺激を与えることで、不整脈などの収縮不全を解消するためのもの。心臓に埋め込む…と聞くとたいそうな機械のように思えますが、安定して動いていれば通院も年に2〜3回と少なくて済み、同時に、医療措置が必要ないため、ペースメーカーを装着しているからといって受け入れを拒否される老人ホームはまずありません。ここでご紹介する施設も数多く、入居一時金や月額利用料、設備やサービス面など、様々な要素からの選択が可能です。よく吟味して、理想の施設を探してくださいね。
ペースメーカー使用者の老人ホームは選択肢が広くて安心
ペースメーカーは、脈の遅い患者むけの精密医療機器です。脈が遅い(除脈)の患者は、軽い作業や安静時でもめまいや息切れなどの症状がおきます。心臓の動きが遅いため、十分な酸素を体中に供給することができないのがその理由です。酸素不足で体が疲れやすくなることも。ちょっと動いただけでめまいや息切れが起きると、なかなか外出しよう、運動しようという気持ちにはなれないでしょう。除脈は患者のQOLを低下させてしまうのです。そんな除脈の患者に対して、ペースメーカーの埋めこみ手術がおこなわれます。
ペースメーカー本体の重さはだいたい20g程度。それほど大きなものではありません。この精密医療機器を体内に埋めこむことで心臓に電気的な刺激をあたえ、心臓の動きを正常にたもちます。
心臓は通常1分間に60~80回の心拍を繰りかえしていますが、除脈の患者は心拍数が1分間に60以下になっています。患者の心臓に異変がおこり「脈がとぶ」「脈拍が一定間隔を超える」逆に「一定間隔以下になる」などの「異常」を感知すると自動的に電気信号をおくり、心臓の動きを正常にする役割をはたします。ペースメーカーには一時的なものと永久型があり、老人ホームに入居する方のほとんどが生涯つかえる「永久型」ペースメーカーを使用しています。
永久型ペースメーカーは本体とリード線(1本ないしは2本)によって構成され、本体もリード線も体内に埋めこみます。ペースメーカーの埋めこみ手術には局所麻酔がつかわれ、約2時間程度の時間を必要とします。本体は電池によって動いているため、5~10年ごとにペースメーカー本体の入れ替え手術をおこないます。入れ替え手術は1時間程度で終了し、日帰りも可能です。ペースメーカー本体も日々進化しており、MRI対応の製品も選択できるようになっています。
ペースメーカー利用者はペースメーカーがきちんと機能しているかどうか、数か月に一度の割合で通院し、プログラマと呼ばれる機器で動作をチェックします。異常がなければ、また数ヶ月後の通院となり、それを繰りかえします。ペースメーカーは非常に信頼性の高い精密医療機器で、検査を受けて異常がなければ老人ホームで特別な医療ケアの必要もありません。日常生活も普通の方と同じように過ごせますので、ペースメーカーの使用がQOL向上にもつながります。
みんなの介護では約9,000施設以上の老人ホームが掲載されていますが、そのうちペースメーカー利用者の受け入れ可能な施設数は約6,043施設となっています。入居可能な老人ホームが多いため、さまざまな施設から条件に合う老人ホームを選択できるのは大きなメリットです。
ペースメーカーとは?心臓での働きについて
ペースメーカーは本体とリード線によって構成されており、永久型の場合は体内への埋めこみが必要です。埋めこまれたペースメーカーは心臓の鼓動をつねに監視しています。脈が急に止まる、脈の間隔が急に早くなる、または遅くなるなどの異常を感知すると自動的に電気信号をおくり、心臓の動きをサポートします。ペースメーカーは主に除脈(脈が遅い)の患者向けとなっており、精密機器を埋めこむことで除脈や不整脈を防ぐことができます。
手術の方法は大きく分けて2種類ありますが、一番多くおこなわれているのは鎖骨下の静脈にリード線を差しこみ、心臓内部まで挿入する方法です。リード線の先端には電極がありその電極が心臓の筋肉に接触しているため、本体からの電気信号を正確に伝えることができます。ペースメーカー本体は鎖骨のやや下、胸部に埋めこまれます。手術では皮膚を切除したり注射をする必要があるため、麻酔は必須です。
手術中の合併症としては「血胸」「気胸」「リード穿孔」などがあります。血胸は静脈を切開してリード線を挿入するため、まれに静脈や動脈を針で傷つけることがあります。そのときの出血が胸のなかにたまることを血胸とよびます。「気胸」は静脈を切開するさいに、誤って肺を傷つけることがあります。傷ついた肺から空気がもれ、それが胸のなかにたまることです。「リード穿孔」はリード線が静脈内に挿入されたとき、まれに血管や心臓の壁を貫通することがあります。
手術後の合併症としては、埋めこんだペースメーカーのリード線が切れる、移動する、傷つくなど。手術後にリード線の位置が移動し、ペースメーカーが正常に動かなくなることがあります。これらの合併症は発生する可能性が低く、必要以上に手術を怖がる必要はありません。手術前は胸部X線撮影や心臓超音波検査、心臓カテーテル検査などいくつもの検査により、安全に手術ができるように配慮されています。手術後もペースメーカーの状態を調べるために胸部X線撮影や採血、心電図モニターによる精密な検査をおこないます。
ペースメーカーを留置した結果、それまでできなかった散歩や軽い運動、外出ができるようになりますのでQOL向上に大きく貢献できます。
ペースメーカーは最新の医療機器のため、入院費用、手術費用がかなり心配になりますが検査費・入院費・手術費は健康保険でカバーできますし、平成19年から高額療養費制度も利用できるようになりました。費用面に関してはとくに心配ないでしょう。
ペースメーカーのケアが必要な方は、老人ホームへの入居後、ここに注意!
ペースメーカーは埋めこみ手術後、1~2か月で位置や動作が安定します。この時期をすぎれば、日常生活にはとくに支障はありません。老人ホームに入所してもとくに問題なく、同じ介護施設の仲間とともに生活することができます。
有料老人ホームでの「ペースメーカーケア」が必要な方の受入割合をチェックしてみましょう。受け入れ可能な割合は約67%。これは人工透析や褥瘡(床ずれ)の患者よりもはるかに高い割合となっており、入所できる老人ホーム数は多い傾向です。
ただ精密医療機器が埋めこまれているため、定期的な通院・外来での診察は必要不可欠。老人ホームへの入居後の注意点としては「定期的な通院が必要である」こと。医療機関によって通院の間隔は違いますが、3か月~半年程度のスパンで、ペースメーカーのチェック(経過観察)をおこないます。リード線の状態や電池の減り具合、ペースメーカーの設定変更が主な内容です。
最近はペースメーカーの動きを遠隔操作で診断できるものも登場。もしかすると将来ペースメーカー利用者は、家庭にいながら遠隔操作で経過観察ができるかもしれません。通院の頻度がそれほど高くないので、老人ホーム入居後でも大きな問題にはならないでしょう。
ペースメーカーの手術を受けた患者には「心臓ペースメーカー手帳」が医療機関より渡されます。この手帳には患者の氏名・住所のほかにも、現在かよっている医療施設の名称や主治医の名前、埋めこまれているペースメーカーの情報、定期検査状況などが記載されています。もしも不慮の事故でほかの医療機関を受診するとき、旅行先でトラブルにあったときは心臓ペースメーカー手帳を提示することで、スムーズな対応が可能となります。空港で金属探知機でのセキュリティーチェックをうける際にこの手帳を係員に見せることで、大きなトラブルなくゲートを通過できます。急変時や事故、ケガなど不慮の事態にそなえて、つねに「心臓ペースメーカー手帳」を携帯しましょう。
ペースメーカーを埋めこんだ患者は、身体障害者の申請をおこなうことができます。各都道府県の福祉事務所に対して申請できます。所定の用紙に必要事項を記入し、身体障害者福祉法が定める指定医師が作成した身体障害者診断書を添付のうえ提出すれば、審査により身体障害者の1~3級に認定されます。身体障害者手帳が交付されると障害者控除、特別障害者控除などの税制上の優遇措置や、自動車税の減免、医療費助成などさまざまな支援制度をうけることができます。