パノラマ
安価な高齢者住宅などが入居者を積極的に受け入れています
東京都小平市には、別々の駅を統合するという目的で約半世紀前につくられた駅があります。現在の一橋学園駅には、その当時の面影はもうほとんど残されていませんが、駅のネーミングからそのいきさつをうかがい知ることができます（「小平学園駅」と「一橋大学駅」の名前を半分ずつつなぎ合わせるという手法で決められています）。一橋大学は今なお駅の近辺にキャンバスが広がっていますが、現在は放送大学の機関が敷地内に同居しており、アカデミックな風潮をいっそう強める結果をもたらしています。このほかにも専門学校や専修学校、文教研修施設などがいまだに数種類存在しており、その中には国家が定める重要な職に就く人材を育成するところが少なくありません。
このような風土のため、学生が使用する施設などが一定数見られるエリアとなっており、その中には格安の商業施設などが入っています。西武線沿線のため、駅前に入り込んでいるバス事業者は西武バスのみですが、市営のコミュニティバスも本数が限定されるものの、じゅうぶんに利用可能です。
一橋学園駅は、多摩湖線に属する駅で、発着駅に事実上隣接しています。自然と、隣にある国分寺駅で一時下車する頻度は高くなることでしょう。国分寺線のほか、JRの中央線が待ち受けていますから。
国分寺駅を除くと、2区間離れている萩山駅が、拝島線への乗り入れを行っているため需要が高い通過点となるでしょう。その先には、終着駅である西武遊園地駅が待っていますが、ここまで来ると山口線への乗り換えの機会が発生します。
一橋学園駅の利用率は、どちらかといえば変化に乏しいほうに分類されるでしょう。1日平均の乗客数の推移を眺めると、約20～25年間で2000～3000人程度しか変わっていないことがわかります。あえて注釈を入れるなら、1990年代と比べて2000年代以後は全体的に低下していますが。
一橋学園駅の周辺の介護施設は、多様化しているといえば多様化しているのですがその実態が、しばしば正確に利用者層に伝わっていないふしがこれまでにありました。慌てて探すことは判断ミスの元になりかねませんから、用心して探す作業にとりかかりたいところです。
施設数で多めなのは介護付き有料老人ホームでしょう。サービスの質は優秀ですが、費用面では割高になりがちなことは否めません。ただし、高齢者住宅などを中心に安価な施設が増えていますから、費用面で限界があるならそれらを中心に検討するほうがベターでしょう。
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