富士駅の隣駅の周りが、住宅型有料老人ホームが活躍する地域に

駅の周辺には平穏な住宅地が続いています。駅の出入り口に近接する天白神社や近くを流れる富士川の堤防「雁堤」などが、散歩をする場所や癒しを見出す場所として適任でしょう。特に雁堤では毎年10月になると、「かりがね祭り」が催されます。今なお多くの見物客を動員する地域の重要な祭事となっています。
柚木駅の近辺には、バス乗り場が3ヶ所設置されています。富士急静岡バスと市営のコミュニティバスが運行を担当していますが、平日と土曜日に集中して運行されていることがほとんどです。最終目的地が富士駅となっている路線が多いですが、その間に周辺の重要なスポットを巡行するため、適宜使い分けることが乗客には求められます。
柚木駅は、JRの身延線の管内にある駅です。とはいえすぐ隣に発着駅である富士駅があり、管内のほかの駅比べるとと乗り換えなどの面ではだいぶ恵まれています。富士駅では東海道本線に簡単に乗り換えできますから、近距離圏はもちろんのこと遠距離圏への移動もスムーズに進みます。身延線は、静岡県から山梨県をつなぐ路線ですが、終着駅である甲府駅まで乗り続けると、中央本線に乗り継ぐチャンスが舞い込みます。
柚木駅の利用率は、かなり昔から低いものの安定感があることは見て取れます。1日平均の乗客数は、20年以上前から200~400人の間で推移しています。とはいえ2010年以後は、連続して300人以上を記録しており、ひと昔前と比べれば若干ではあるものの増加の兆しを感じ取れます。
柚木駅の近郊は、介護施設を建てる場所として優れている面がいくつかあります(土地の静けさなどはその最たる例でしょう)。しかし施設数はどちらかといえばまだ少なめです。その点は今後に向けた課題ですが、介護事業界はすでにこのエリアで奮闘しています。すでに開業している施設のほとんどは、入居者から篤い信頼を勝ち得ていることは周知の事実です。
柚木駅の周辺に建てられている施設の中には住宅型有料老人ホームが多いのですが、設備面やサービス面の充実度では実際に定評があります。入居者の家族の評判に耳を傾けると、「費用対効果が高いところだった」という反応がよく聞こえてきます。