駅から中距離圏内が、介護施設の宝庫となっています

安らぎを感じられる場所には困りませんが、富士緑道に近い点は特筆もののメリットです。歩きやすい遊歩道が敷かれているため、高齢者でもストレスなく歩けますし、ゲートボール場などの設備もよく手入れされています。
バスの乗り場は2ヶ所に分けて設置されています。竪堀駅の場合は民間のバス事業者が進出していないため、路線の運行元はすべて市営のコミュニティバスとなりますが、団地や公園、病院といった需要が高い場所を回る路線が多いため市民からの人気は上々です。
竪堀駅は、JRの身延線に属する駅です。発着駅である富士駅とは2区間しか離れていません。富士駅は、東海道本線に乗り換えるためのかけがえのない経由地です。その意味では反対方向に並んでいる、富士宮市や山梨県南巨摩郡にある駅と比べて格段に恵まれています。ちなみに富士駅を除外すると、乗り換え場所は終着駅である甲府駅に限定されます。甲府駅では中央本線へ乗り継ぐチャンスが待ち受けています。
竪堀駅の利用率は、2000年代の半ばまでは低下しているという印象を持たれていました。1日ごとの乗客数は、1998年以降ずっと1000人未満に落ち込んでいました。しかし2000年代後半に入るとわずかではあるものの回復の兆しを見せるようになったのです。2013年には16年ぶりに、1000人以上を記録しました。
竪堀駅の周辺は、介護施設を建造する場所に好ましい要素の多くに該当する土地柄だと以前から指摘されていました。都心部特有の買い物や娯楽などには欠けますが、土地に漂う雰囲気はやはり格別ですし、富士山を毎日のように拝める点も好評を博しています。
それらの特長を見抜いた一部の介護事業者がすでに施設を建てていますが、駅から2キロ以上を目途に施設探しをすることが大切です。2キロ以内で見つかる施設はめったにありませんが、2~3キロのあたりとなると一気に数が増えます。
このエリアで多いのは住宅型有料老人ホームですが、近年は介護付き有料老人ホームも勢力を着々と伸ばしています。料金体系もおしなべて安いため、入居にあたって「ハードルが高い」エリアではありません。