延暦寺や日吉大社のお膝元。駅・町ともに伝統美にあふれています

駅舎についても、20世紀が終わる時期に第1回の「近畿の駅百選」に選出されたほど、豊かなデザイン性を誇っています。駅から出ると目の前にすぐ寺社が見えてくるなど、通常の市街地とは違った雰囲気が支配するエリアです(もちろん一般的な市街地はたくさんありますし、商業店などもじゅうぶんにそろっていますが)。慣れれば、新しく移り住んできた場合でも居心地よく暮らせることでしょう。
坂本比叡山口駅は、京阪バスグループの営業圏内にある駅です。駅前には、傘下の事業者が路線を乗り入れています。この路線を使うと比叡山鉄道のケーブル坂本駅に数分で到着できます。比叡山に行きたくなったときは、バスとケーブルカーの両方を上手に使うことがおすすめです。
坂本比叡山口駅は、京阪電鉄の石山坂本線の管内にある駅。坂本比叡山口駅は終着駅という状況にあるため、乗り換えを希望する場合はある程度長い旅程となる可能性があります。いちばん近い乗り換えの拠点となるのは皇子山駅。この駅ではJRの湖西線への乗り換えができます(もっとも湖西線に関しては、坂本比叡山口駅から比叡山坂本駅まで歩きやマイカーなどでアクセスすることも可能ですが)。その次に出てくる乗り換え駅は、浜大津駅でしょう。浜大津出来では京津線への乗り継ぎを実施できます。
坂本比叡山口駅の近辺は、介護施設などの進出については「まだ、これから」という段階だと捉えたほうがよいでしょう。早めに施設への入居が必要な場合は駅から5~10キロくらい離れた一帯を隈なく探すようにしたほうが、おそらくうまくいくはずです。それくらいの距離があってもよその駅やバス乗り場、さらに幹線道路への出入り口などに近い可能性は高いですしアクセス面で不利だとは限りません。
施設のタイプについては、介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームが主力をなしており、多少サービス付き高齢者向け住宅が混ざっているという状態です。料金体系はバラバラですが、入居一時金制度がないといった安い施設はたまに出てきます。予算が少ない場合でも、満足できるチャンスはそれなりにあるはずです。