いろいろなタイプの施設が建てられているエリア

現在の富木駅界隈には、人口や住宅が密集している印象は強くありません。しかし高石市の東側では貴重な旅客輸送駅であり、安定した需要を確保しています。高石市役所に近い一方で、堺市や和泉市との境界線に近くそれらの自治体の施設などを簡単に利用できる点も、この富木駅一帯に暮らす場合のメリットでしょう。富木駅にいちばん近い幹線道路は、おそらく国道26号線でしょう。
富木駅は、阪和線の中では中間地点に近い位置にある駅。区間快速を除外すると高速で移動する列車はいっさい停車しません。しかし隣の鳳駅で待っているとほぼすべての種類の列車に乗車できます。鳳駅は、阪和線の支線である羽衣線への乗り換えができる駅でもあるため、日常的に利用する乗客は少なくありません。
さらに少し先へ行くと、三国ケ丘駅にぶつかります。この駅では、南海電鉄の高野線に乗り継ぎできます。そこから先は、発着駅である天王寺駅に向かう間に出てくる乗り換え場所は長居駅だけとなります。長居駅では、大阪市営地下鉄の御堂筋線への乗り換えが実現します。
富木駅の利用率は、20世紀の終わりから2000年代終わりにかけての10年を通じて、だんだんと低下していました。1日平均の乗客数は、1999年に4500人を、2004年に4000人を下回りました。ただし3700人台まで減ったところでゆっくりとした増加に転じています。
富木駅の周辺は、介護施設の進出状況についてはまずまずの段階に入っています。駅から3キロ以内の範囲で探すだけで、少しずつ異なった特徴を持つ施設を発見できます。際立った特徴を取り上げるなら「駅から数百メートルの近場にも、1キロ以上、あるいは2キロ以上離れた少し遠めのエリアにも、まんべんなく施設が分散していること」でしょうか。
施設の区分について語るなら、住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅が多く見つかります。もっとも高齢者住宅やグループホーム、介護付き有料老人ホームといったそのほかのタイプも少しずつ点在しています。サービスの方向性や価格帯などはバラバラですから、気になる施設にははやめにアプローチを試みたほうがよいでしょう。