府内中央部にあって便利な設備がよくそろっている高石市

大阪湾に面し、堺市の南に位置する高石市。
府内ではとりわけ面積が狭い自治体に入ります。
海に面した市の西側は、いわゆる「堺泉北臨海工業地帯」として利用されているスペースでいっぱいで、市の経済を支えているのはもちろんのこと、府の産業全体に莫大な貢献を果たしてきました。
近年の高石市の代表的な名物といえば、岸和田に次ぐスケールを持つといわれる「だんじり祭」でしょうか。
また隣接する堺市との境界線上には、日本最古の公立公園と目される「浜寺公園」があり、園内一帯を埋め尽くす松林の美しさが住民の心をなごませてくれます。
府内の中央部分に位置する自治体のため、主要な鉄道インフラはもれなく市内を貫通しています。
鉄道については南海電鉄の南海本線と高師浜線、そしてJRの阪和線が通っています。
これらの路線をうまく乗り継ぐと堺市内だけでなく大阪市内にもわずか数十分で出向けます。
道路事情を探るとまず目に入るのは、阪神高速4号線と堺泉北有料道路でしょう。
国道や府道に関しては国道26号線と府道30号線(大阪和泉泉南線)が代表的な道路となっています。
これらの交通システムのおかげで、府内の重要な場所に出かける際におくれをとる恐れはほぼ皆無といってよいでしょう。
市内を散歩する際は、南海バスが役に立ってくれます。
よく発達した都市であり、また気候が穏やかなため暮らしやすい高石市ですが、市内の人口は平成の初めころから確実に減少しています。
2000年代後半になると、およそ40年ぶりに6万人を割り込みました。
2023年には人口5万6,992人、高齢化率27.6%となっています。
全体として評するなら、将来の高齢化社会の到来に向けて悪くない出だしになっているといえそうです。
狭い都市のため、市内の高齢者施設の数はどうしても限定的です。
ただし特に民間の施設については、入居者が定員にまだ達していない(評価が高いながらも)ところが多い模様です。
グループホームや住宅型有料老人ホームについては、費用の点で相談がしやすい内容に設定されているところが多い様子です(特に後者は、認知症患者ではなくても可能性がありますから汎用性は高めです)。
介護付き有料老人ホームは、最初にまとまった料金を払うか月々の料金を高めにするかの二択を迫られるのが普通ですが、比較的安めの施設にめぐり会えるチャンスは少なからずあります。