堺出島漁港が近いため、土日の市場でいい思いができます
堺出島漁港の最寄り駅となっている、湊駅。昭和の中ごろまでは、大阪市電阪堺線の電停が湊駅よりも港に数百メートル近い場所に所在していましたが、廃されたため湊駅が最短距離で港湾地帯に出られる駅となっています。漁業組合の拠点が近所に置かれており、土日には、一般市民が立ち寄れる市場が開催されます。漁業のほか、工業の一大拠点が近いという特徴があるため工場関係者が駅を出入りすることは日常茶飯事といえます。もっとも湊駅周辺の特徴はそれらだけではありません。特に駅の東側は、地名を冠した団地などをはじめ住宅街が開けています。大掛かりな商業地区はないものの、これらの住民の日常生活を支える流通はしっかり確保されています。なお湊駅から四方を見渡したときに真っ先に目に入る幹線道路といえば、なんといっても阪神高速4号湾岸線でしょう。湊駅は、南海本線に所属する駅です。各駅停車以外の列車は基本的に準急行しか停車しません。しかし堺駅の隣駅であるため、1区間我慢すればすぐにほとんどの列車に乗り継ぐことができます。最寄りの乗り換え駅となっているのは浜寺公園駅でしょう。阪堺電気軌道の阪堺線への乗り換えができます。その隣駅である羽衣駅では、高師浜線とJRの羽衣線(阪和線支線)への乗り継ぎが可能です。なお反対方角については、住吉大社駅がいちばん近い乗り換え場所です。この駅は阪堺電気軌道の阪堺線と上町線と接続しています。湊駅の利用率は、この10数年を通して一貫して低下しています。ただしその進行速度は遅々としたもので、1日平均の乗降客数が微増に転じることがときどきあるくらいです。2005年以後は7000人以下になる年がほとんどで、2012年になると今世紀で初めて6500人を割り込みました。湊駅の近くは、大阪府内の南北を結ぶ位置でもあって考えてみれば重要性の高い土地です。住宅地としての整備が何十年と続けられてきたことも評価されており、高齢者の生活拠点としてはなかなかよい条件が集まっています。湊駅の近くに施設を開業する介護事業者が近年どんどん出ているのは、おそらくそのような事情によるものでしょう。駅から1キロ以内という絶好のロケーションに恵まれた施設を次々に見つけられるチャンスがあることは否定できません(もちろん、時と運に左右されますが)。特に、住宅型有料老人ホームやグループホームに関心を持っている層であれば、気に入った施設が出てくるまでたっぷりと探す時間を持てそうです。















































