大阪でも指折りの高級住宅街。瀟洒な介護施設もちらほら

駅のホームに停車する南海線は、上りはなんば方面、下りは和歌山方面や関西空港方面へ。そして、浜寺公園駅から西へ130メートルほどの場所に阪堺電気軌道の阪堺線「浜寺駅前停留場」があり、直線通路で簡単に乗り換えが出来るようになっています。
浜寺駅前停留場からさらに西に行くと、大阪府営「浜寺公園」が広がります。大きな都市公園で、5500本の松林は壮観。公園内にはバラ庭園やレストハウス・プールやゴーカート・テニスなどのスポーツ施設など、数多くの娯楽施設があります。また、浜寺公園駅は昔から浜寺公園や海水浴場といった海浜リゾート客が利用する駅なので、夏期シーズンは人々で賑わい、夏の風物詩的な光景を醸し出します。
バスは「南海バス」が「浜寺公園駅前通」停留所に停車。浜寺駅前停留場の利用客もこちらのバス停からバスに乗り換えます。しかし行き先は西区役所前行・石津川駅前行くらいしかなく、それが浜寺公園駅の利用者が少ない原因の一つとなっているかも知れません。浜寺公園駅の1日平均乗降人員は2011年の調査では約4000人で、年々減少している状況です。それは浜寺公園駅エリアの高齢化との関係も推測されます。ただ、もともと浜寺公園駅エリアは大阪でも指折りの高級住宅街。閑静で伸びやかな空気をまとう町とその駅には、必要以上の利用客は必要ないのかも、と思える優雅さがあります。
スペイン風の洋館などの豪邸が並ぶ町並みや、モダンな浜寺公園駅を愛する方も多いようですが、大阪府の方針で浜寺公園駅も高架化が決定。2028年をめどに再建されることになりました。浜寺駅前停留場も浜寺公園駅前に移動します。高架化や停留所の移動のお陰で、利用者は乗り換えがスムーズになり、より使いやすい駅になるでしょう。
浜寺公園駅エリアはサービス付き高齢者住宅やグループホームなどの介護施設も様々。サービス付き高齢者住宅は入居時の一時金が10万円、月額利用料が15万円未満と、思いの外安い施設もあります。興味のある方は気兼ねせず、一度見学に行ってみると良いと思います。