温泉郷で栄えた街。今では病院で温泉を使っています
ベッドタウンでありながら、山に囲まれているために大自然を満喫できるというメリットに恵まれた河内長野市。自然の恵みはバラエティ豊かですが、市内各地に温泉が湧き出している点は非常に有名です。汐ノ宮駅がこの土地に誕生したのは今から1世紀以上昔の明治末期のことでした。明治の終わりはちょうど、長野温泉が行楽地および保養地としてクローズアップされるようになった時期と一致しています。この駅の周囲で形成された温泉街は、「汐ノ宮温泉郷」と命名されて戦前は大人気を博しました。駅を訪れた乗客も、しばしば温泉に立ち寄って帰ったという記録があるほどです。残念なことに近年は、長野温泉全体が衰退していますが、駅の近くには今なお「汐ノ宮温泉病院」が健在です。この大病院では、温泉を治療メニューに上手に取れている点がユニークです。汐ノ宮駅は近鉄長野線に所属する駅です。終着駅である河内長野駅と隣接しており、この隣駅を経由して南海高野線に乗り継ぎ可能です。河内長野駅を除くと、乗り換えのチャンスが発生する駅は発着駅である古市駅だけとなります。古市駅までは10キロ以上距離があるのですが、この駅まで行くと南大阪線への乗り継ぎが実現します。もっとも、直通運転が途中まで実施されているため、一時下車しなくてよい可能性があります。ちなみに汐ノ宮駅は、国道170号線に近い駅です。汐ノ宮駅は現在、駅員が終日常駐しない体制で運営されています。その事実は、汐ノ宮駅の利用率の低さを象徴していますが、実際に管内でいちばん利用客が集まらない状態に陥って久しいとの情報があります。1日平均の乗降客数を算出すると、10年ほど前から2300~2600人の間でゆるやかな変化を繰り返している様子がうかがえます。介護施設を汐ノ宮駅の近隣で見つけるには、駅からだいたい3キロ以内を目安にして検索などをかけるとよいでしょう。施設の種類に注目してチェックするなら、グループホームが全施設の大半を占めていることがじきにわかってきます。それ以外の施設に入りたい場合なら、介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホームなどへの入居を検討することがおすすめできます。このエリアで施設型介護サービスを利用する際の顕著なメリットに、入居費用の安さがあります。例外はあるものの、月額使用料が20万円以内のところを(施設の種類に関係なく)探し出せます。入居一時金も、安いところや聴衆されないところが多数あります。












































