穏やかな住宅地。静かにマイペースで暮らせます
鶴原駅が開業したのは、大正時代の前半でした。2016年のゴールデンウィークが過ぎたころに、ちょうど100周年目となる節目の日を迎えています。意外な史実ですが、第二次大戦が終わる前後に数年だけ、近鉄の管理下において運営されていました。駅のシンボルとなっているのは、構内に建立された地蔵菩薩でしょう。これは今から60年以上昔に、不慮のトラブルから殉死せざるを得なかった駅掌の冥福を祈るために発注されたものです。現在でも駅の職員は、年に1回集合して法要および安全の祈願を行っています。鶴原駅がある場所は、基本的に平々凡々とした民家が立ち並ぶ地区です。高齢者にとっては、初めて訪れた場合でも自然と心が安らぐような雰囲気でいっぱいです。駅を出て西方に直進すると、やがて大阪湾にぶつかります。主に大企業の工場や倉庫などが立ち並ぶ地区ですが、阪神高速4号線がその手前を、湾岸に沿って走り抜けています。鶴原駅は南海本線の管内にある駅です。高速で走行する列車は、準急行を除外すると停車しません。急ぎの用事があるときは、2区間離れた貝塚駅や泉佐野駅で降りて、急行や区間休校などを待つのがベストでしょう。前者では水間鉄道の水間線に、後者では空港線に乗り換えできるというメリットもあります(後者に関しては、直通運転が一部で実施されています)。泉佐野駅から先で、いちばん近い乗り換え地点はみさき公園駅。この駅は多奈川線と接続しています。鶴原駅の利用率は、今世紀に入ってからゆっくりとではあるものの、どんどん低下しています。1日あたりの乗降客数は、2003年に3500人を割り、その6年後に今世紀で初めて3200人以下に落ちました。2010年以後は基本的に横這い気味で推移しているため、減少から増加に転じることを期待する意見が聞こえるようになってきました。鶴原駅の近所で介護施設に入居したいなら、駅から簡単にアクセスできるような近距離の施設を目当てにすることは、最初の時点で避けたほうが正解でしょう。鶴原駅がある場所は静かで高齢者にとっては居心地がよいのですが、施設が盛んに増やされてきた地域ではないためです。駅から2キロくらいの範囲で探しても、若干数なら施設は発見できます。しかし、5キロ圏内、または10キロ圏内といった具合に次々と距離を拡大していったほうがおそらく損をしません。施設の区分についてはグループホームや介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホームなどを見つけられる機会があるでしょう。






































