駅からの距離や入居費用の安さなどが光る施設を選び放題

国道308号線にも近く、また市営バスが停車する停留所なども整備が行き届いており、一般の車両やバス、あるいはタクシーなどを使う際の利便性は常に高い水準に保たれています。
それでは新深江駅の使いやすさについてはどうでしょうか。「PiTaPa」のような関西圏特有のICカードなどの利用に早くから取り組んでおり、利用者目線のサービス提供を重視するという点では定評があります(もっともその部分については、この駅を管轄する立場にある今里駅をほめたほうが、おそらく妥当でしょう)。今里駅はすぐ隣にある駅で、今里筋線に接続するという長所を備えている駅ですから、新深江駅のユーザが下車する確率は決して低いものではないでしょう。
そして今里駅から先、発着駅である野田阪神駅まで千日前線の路線上には、どちらかの路線への乗り継ぎが可能な駅ばかりが並んでいます。市営地下鉄への乗り換えができる駅がやはり目立ちますが、JR線や南海鉄道、阪神鉄道や近畿鉄道と大阪市内のメジャーな鉄道会社のほとんどを、1回乗り換えるだけで手軽に利用できることは、無視しえないメリットとなるはずです。
新深江駅は市内の地下鉄の中では少し地味な存在です。しかし利用率は安定しており、1日あたりの乗降客巣は近年あまり変わっていません。過去10数年のデータを参照すると、12000人台の年が大半を占めており、ときたま13000人を軽く上回る、もしくは12000人を若干下回る程度の変化しか見られないのです。
新深江駅の周辺は、大阪市内という大都会にありながら穏やかに暮らせる介護施設を見つけやすい点が特色です。駅からあまり遠ざからなくても、異なる持ち味を持っている施設を見つけられるのですから、新深江駅に縁がある場合はかなり恵まれた立場にあるといえそうです。入居一時金と月額使用料の合計額が30万円前後、運がよければ15万円以下というケースさえ、このあたりであれば不思議ではありません。
施設のタイプの分化は、模範的な具合で進んでおり、各種有料老人ホームを中心にグループホーム、高齢者住宅、サービス付き高齢者向け住宅と、多様性に富んでいます。交通機関がとにかく使いやすい場所ですから、見学や体験入居には精を出したいものです。