茶室、曙月庵や阿島の大藤、くりん草園やポピー農園などが有名

長野県の南部に位置する、喬木村。
飯田市に南側全域を取り囲まれているほか、北側で同じ下伊那郡に属する高森町・豊丘村と隣接しています。
飯田市の市街地と連なる、村内北西部に人口の大部分が集中しているのが大きな特徴でしょう。
喬木村で特に知名度が高い観光資源となっているのは、阿島陣屋でしょう。
この陣屋は、江戸時代に旗本としてこの地域を統括した一族、知久氏が代々使用していました。
跡地は現在、保育園の敷地に含まれていますが江戸時代末期に建造された茶室、曙月庵など優美な建築様式で名高い建物をご覧いただけます。
安養寺の境内にある、阿島の大藤も喬木村の主要な名所のひとつ。
この大藤は、戦前に各地から藤の樹木を収集したことがきっかけでした。
その後順調に、植えられた樹木は成長し、現在では10本を超える大木となりました。
藤が開花する4月下旬から数週間にわたって、一般公開されます。
1メートルを優に超える長大な花々が、見物する方々をおおいに楽しませてくれます。
喬木村には自然と親しんでいただける場所が多いです。
九十九谷森林公園では、毎年5月になるとくりん草園が開園します。
これは、村の花に指定されている九輪草がいっせいに開花している様子をお楽しみいただける場所です。
縄文の丘フルーツパークのそばにあるポピー農園では、5月下旬から6月初めにかけて、数千平方メートルの敷地にびっしりと植えられたポピーが咲き誇る様子をご見物可能。
また、フルーツパークの斜面では梅雨の時期になると、ラベンダー狩りをお楽しみいただけます。
喬木村の村民は、長距離を移動する方法をもっぱら車両に頼ってきました。
路線バスについては、信南交通と村営のコミュニティバスのどちらかをお選びいただけます。
幹線道路に関しては、三遠南信自動車道に村内でお乗り入れできるため便利です。
喬木村の人口は、今から約四半世紀ほど前から微増傾向が顕著になりました。
2023年の調査の際は、6,040人という集計結果が報告されています。
高齢化率については同年に36.1%というデータが公表されました。
喬木村でこれから介護施設へのご入居をお考えになるのでしたら、特別養護老人ホーム・グループホームのような公営の施設が見つかりやすい状態です。
飯田市や高森町のような、隣り合っている自治体に立地する施設はもとより、諏訪市のような少し離れた自治体にある施設にも目を向けていただくとよいでしょう。