松島に近い港町で、静かで自然に近い余生を過ごせます

仙台湾に面した港町といえば、塩竈市の名前を思い浮かべる人はたくさんいることでしょう。
面積や人口だけで見るなら決して大都市ではありませんが、日本全体で見ても指折りのスケールを誇る漁港を備えた都市で、全国の漁業に及ぼす経済効果は絶大な規模に達しています。
海沿いの地域は埋立地が大半を占めるようになっており、特に住宅地や商業地区は密集する形で広がっています。
一時期はこれらの地域の中で赤字にあえぐ一角が目立ったり、東日本大震災の被害を大々的に受ける地域があったりと、苦難が続いていましたが、最近は区画整理の進行で商業地域のリニューアルがはかられたり、震災からの復興が積極的に推進されたりと、都市としての再浮上が順調に行われているところです。
小都市でありながら、鉄道事情はJRの東北本線と仙石線がそろって開通しているなど、決して悪いものではありません。
幹線道路の数も多いとはいえませんが、国道45号線を中心に複数の国道・県道が市外への入り口として市民に愛用されています。
バスの種類はかなり多く、ミヤコーバスのようなメジャー会社をはじめ、多数の地域に根づいた路線を使用できます(行政が直接関与するものから、民間会社の手によるものまでバラエティ豊かです)。
市内の人口はこの数十年を通して、あまり変化がありません。
それでも1990年代半ばまでは増加が止まりませんでした。
しかしその後は下降が続いており、2000年代初期になると約四半世紀ぶりに6万人を割りました。
これらの世相は福祉事業には少なからず影響しています。
2010年の調査では、市内の高齢化率はすでに27.5%に達していました。
2023年の調査では34.5%となっており、2040年までに40%を超えるという試算があり高齢者への待遇を占うにあたっては一刻の猶予もない状態であることは否めません。
小さな都市のためどうしても100%公営の介護施設などは、戸数や収容人数が限られていますが、その分を補うようにグループホームやサービス付き高齢者などが急速に進出を遂げています。
特に後者は、月額使用料が15万円以内に収められるような格安の施設がたくさん混ざっており、どんな世帯にもおすすめしやすくなっています。
そのほか、最近の市内の介護施設の特徴をひとつあげておきますと、自然が豊かな場所を選んで開園したり、建物や庭園などのスペースを広々と割いてつくったりと、ライフスタイル面でのメリットを重視する施設が目立っています。
喧騒から離れた生活に愛着がある場合には最適でしょう。