栃原駅周辺は熊野古道にも近い。グループホームは家庭菜園あり。

栃原駅は、三重県多気郡大台町の栃原に位置するJR東海「紀勢本線」の駅です。1923年国鉄「紀勢東線」が相可口駅から延伸。終着駅として開業しましたが、約6ヵ月後に栃原駅からさらに川添駅まで伸びた為、終点では無くなりました。
1959年三木里駅から新鹿駅まで紀勢本線が全通。亀山駅と和歌山駅(現・紀和駅)間も紀勢本線になったと同時に、栃原駅も紀勢本線の駅となりました。1983年には無人化され、JR東海の駅に。
2000年、長年使っていた木造駅舎が取り壊され、簡易駅舎が新築されました。ホーム同士は跨線橋で繋がっていますがエレベーター等は無く、今後バリアフリー化が期待される駅です。
栃原駅の2面2線のホームには、紀勢本線の松阪・名古屋方面行き上り列車と、尾鷲・新宮方面行き下り列車が停車。
駅周辺は自然溢れる場所。野山の好きな方には堪らないエリアでしょう。駅の南東に集落が広がり、町役場出張所や日進小学校等があります。最寄りのバス停は「栃原駅口」停留所と「栃原駅前」停留所で、松阪駅前行きや三瀬谷行きが発着。
紀勢本線と並ぶように国道42号「熊野街道」も走行しており、北で伊勢自動車道と繋がります。栃原駅からは「勢和多気」出入口が近く、自動車道が利用しやすいのもメリットです。
そして、何といっても熊野古道の伊勢路が近いのも魅力。熊野古道は「熊野三山」と呼ばれる「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」へと通じる参道の総称で、2000年に「熊野参詣道」として国の史跡にも指定されました。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産にも登録された、情緒ある参道です。
また、駅エリアにはグループホーム等のシニア向けの住まいも出来ています。グループホームは入居時費用5万円前後、月額利用料は食費込みで10万円前後の施設が多いです。グループホームの特徴は、家庭的で規則も厳しくなく食事作り等も皆で和気藹々とおこなうところ。敷地内に家庭菜園がある施設も。
栃原駅周辺は緑の美しい場所です。「老後は空気の綺麗な場所で暮らしたい…」という方は、ぜひ駅エリアにあるシニア向けの住まいに見学にお越しください。駅周辺には川添神社や柳原観音といったスポットもあり、お参り好きな方にもおすすめできる場所です。