認知症患者の支援に手厚い自治体。医療機関も充実

員弁郡(いなべぐん)は三重県北部にある郡。
2003年員弁郡を構成していた員弁町・大安町・北勢町・藤原町が「いなべ市」として新しく誕生したため、現在員弁郡に含まれる町は東員町のみです。
観光としては員弁郡の北側にあるいなべ市なども含め「北伊勢エリア」と呼ばれています。
北伊勢エリアでは市町村を超えて、エリア全体でスタンプラリーなどを企画し、地元の方々や観光客を楽しませています。
自然溢れる場所ですが、東員病院・認知症疾患医療センター といった大きな病院も。
認知症疾患に悩む方は急激に増えていますので、郡内に認知症専門病院があるのは心強いでしょう。
病院だけでなく、住宅型有料老人ホームなどの介護施設も郡内に点在。
料金はサービス内容によって高低差がありますが、安い所は入居時の費用0円、月額利用料も11万円未満というプランがあるので入居しやすいと思います。
反対に入居時の費用も月額利用料も高めな施設がありますが、料金に比例して施設も美しく、サービスも充実。
中には施設内で天然温泉が楽しめる所もありますので、終の棲家としておすすめです。
公園も多く、桜や紫陽花といった季節の花も美しい場所ですが、高齢化率は少々高めです。
2006年には15.3%だった高齢化率が2023年には27.7%に。
「5人に1人は高齢者」という高齢化社会の中で、いかに高齢者を守り、高齢化対策をしていくかが課題となっているのです。
「介護予防教室」を開催し、健康維持のための体操や、権利についての豆知識などを高齢者が学べる場を設けています。
65歳以上なら誰でも参加できる教室なので、東員町役場 長寿福祉課 地域包括支援センターなどに気軽に申し込んでみてください。
また、認知症対策に力を入れており、一般市民で構成される認知症サポーターの養成や認知症相談を実施。
そして医療関係者による認知症勉強会も推進。
随時在宅医療・介護連携研究会などを開き、医師や看護師の参加を促しています。
このように、自然の豊かさだけでなく、認知症への理解などがあるエリアですので、員弁郡はシニア世代にとっても魅力的。
さらに、イオンといった大型ショッピングモールもあり、買物も楽しめます。
交通アクセスとしても、コミュニティバス「オレンジバス」が運行中で、料金も区間に関わらず一律100円という安さ。
電車は三岐鉄道の「三岐線」や「北勢線」が通っており、「北勢中央公園口駅」「大泉駅」「東員駅」などに止まります。