石段や石橋が多く残る町。熊本市南区に近いです

熊本県の中央部分からやや東寄りに位置する、下益城郡の美里町。
南側から八代市に、西側から宇城市に挟まれています。
東側で隣接しているのは上益城郡に属する山都町。
北側で隣接しているのは甲佐町と御船町です。
2004年に、旧砥用町と旧中央町が合併して発足しました。
美里町は九州山地の北端に位置しており、町域の大部分は山林地帯です。
北部は熊本盆地に連なるため比較的低地が多め。
特に熊本市に近い北西部は人口が集中する一帯となっています。
美里町は、昔から石橋が各地に残されている緑川に地区として有名でした。
その中でもひと際目立つのが、霊台橋でしょう。
江戸時代の後期に架けられたもので、半世紀ほど昔に、国から重要文化財の指定を受けました。
現在は車両などの通行が禁止されており、文化の継承や観光などの目的で活用されています。
寺社仏閣がたくさん見つかるのも美里町の顕著な特長でしょう。
8世紀末に創建された釈迦院は、3,333段におよぶ日本一の石段を持つことで名高いです。
若宮神社や穂積阿蘇神社などもよく知られています。
西山つつじ公園は、樹齢300年を超えるツツジにお目にかかれる名所です。
ツツジ以外の花々も豊富で、何度訪れていただいてもおそらく見飽きることはありません。
中蓮寺水源公園は、湧き水の周囲につくられている公園。
緑に覆われており、心が自然となごむ場所です。
夏場はもっぱら、涼しさを満喫できる場所として町民の間で重宝されています。
美里町は現在、鉄道が敷設されている自治体ではありません。
町民はタクシーやバスの利用に手慣れています。
路線バスに関しては、九州産交バスや麻生交通、熊本バスのサービスをご利用できます。
高速バスについては、西鉄グループや宮崎交通が手掛けるサービスをご利用可能です。
幹線道路については国道218号線・443号線・445号線が、通行量が多くて使いやすい車道です。
美里町の人口は、昭和末期になると10数年の間横ばい状態を続けます。
その後は減少に転じており、2023年の段階で9,062人という計算結果が発表されています。
高齢化率に関しては同年に47.2%という記録が公開されました。
現在の美里町で見つかりやすい介護施設は、グループホームや介護療養型医療施設でしょう。
認知症をお持ちの場合や、持病などがおありの場合は早めに病院や行政における手続きを済ませていただくことが大事です。
また、介護老人保健施設や特別養護老人ホームへのご入居の機会もあります。