農業公園やカントリーパークの最寄り駅です

2013年の、8月下旬に開業からちょうど1世紀となる節目の日を迎えた御代志駅は、30年近く前から、菊池線の終着駅として機能してきました。もっとも駅自体は昭和の半ばに無人化されており、半世紀以上簡素な設備だけで運営されてきました(2015年の春から、県独自のIC乗車カード「くまモン」の利用が可能となりました)。
駅がある場所は、旧菊池郡西合志町の役場の近所です。この役場は現在、市役所の庁舎のひとつとして引き続き使われています。駅の東側は、熊本記念公園および県営の農業公園の広大な敷地が印象的。もともと駅の四方は、住宅密集地と農耕地が混在しているという特徴があり、その中でみると、駅の西側に発達した集落がいちばん近い上にスケールが大きい印象です。
御代志駅は、日田街道に面した位置にある駅は、街道沿いに南進すると、やがて九州自動車道にあたります。御代志駅を出てからバスに乗りたくなった場合は、電鉄バスがやってくる停留所で待つことになります。
菊池線は現在、全長が10kmをわずかに上回るくらいの小規模な鉄道です。乗り換えができる駅はたったの2ヵ所しかありませんが、そこへ行くまでの所要時間は、大した長さではありません。
10区間進むと現れる北熊本駅で下車すると、藤崎線への乗り継ぎができ、また北熊本駅と発着駅である上熊本駅の間は5区間です。上熊本駅ではJRの鹿児島本線および熊本市電の上熊本線への乗り換えができます。
御代志駅の周囲は住宅街とそうではないエリアがはっきり分かれていますが、方角や駅からの距離はバラバラですから、介護施設を探すときはその点に常に留意したほうが良いでしょう。実は御代志駅近辺の場合、駅から近い場所ばかりを見ていると、入居のチャンスがある施設をそれほど発見できなくなる恐れがあります。
駅から歩いて20分くらいの場所に達すると、だんだんと施設が見えてくるのですが、とにかく大事なことは、駅から10キロ前後離れたところまで、漏れのないチェックをすることです。
施設の種別に関しては、住宅型有料老人ホームの存在感が強いエリアです。それ以外なら、サービス付き高齢者向け住宅の勢力がやや強まっています。グループホーム・介護付き有料老人ホームなども随時めぐり合えます。入居コストについては、安い施設が少なくありません。月額使用料が10万円以下という事例がいくつもあります。