宮前区の拠点となるエリア。周囲の環境・施設の中身ともに充実

しかしその繁華街がいつまでも続くのではなく、少し歩けばすぐに落ち着いた住宅地に出くわします。駅からあまり離れていないのに整然とした雰囲気に包まれたエリアに入れる点は高齢者の生活様式を考える上では、欠かせない利点となるでしょう。
鷺沼駅のバス事情を語るときは、東急の活躍に触れずに語ることはできません。駅前に東急ストアが開店していることを見れば、この土地における東急グループの強さをうかがえますが、バスの路線の八割方は東急の手によるものです。ただし川崎市バスが運行している路線が少数ながら存在し、堅実な運行サービスの構築に成功しています。
駅の近くには国道246号線や川崎都市計画道路3.4.9号線が通っていますが、マイカーやタクシーで遠出したいときは東名高速道路のインターチェンジが最初に向かう場所となることが多いでしょう。
鷺沼駅は東急田園都市線だけが通る駅で、場所の関係上乗り換え先が豊富な駅と近接しているわけではありません。それでも、2駅先には横浜市営地下鉄のブルーラインと接続するあざみ野駅がありますし、その逆方向に向かうと、あまり時間がかからない位置に溝の口駅があります(大井町線とJRの南武線に乗り換えられる駅です)。
鷺沼駅の利用状況について説明します。乗降客数を1日ごとに割り出すと、およそ6万人前後となることがほとんどです。その傾向は、10数年前から続いており、しばらくの間変わることはないものと推定されます。
鷺沼駅の周辺には、住み心地のよい介護施設がよく散見されます。施設のタイプに注目すると、介護付き有料老人ホーム、次いで住宅型有料老人ホームが多いことが特徴だとわかってきます。それ以外によくみられる共通点を探すと、ホテルやマンションのようなスケールを持つ施設が中心となっている点を指摘できそうです。
1軒ずつ見学したときに判明することは、共有スペースが非常に充実しており、万全の設備が取り付けられていることや、個室をはじめあらゆる部屋が広くてよく手入れされていることでしょう。鷺沼駅の近くの介護施設に今から入れる高齢者の方々は、とてもラッキーな立場にあると総括できます。