肥薩線の終点。日豊本線への乗り換えで有名な駅
2005年に発足したばかりの、霧島市。国分市を皮切りに1市6町が合併したため、一気に県内で2番目の人口を抱える都市の誕生と相成りました。隼人駅は、旧姶良郡隼人町の中心地区に位置する駅として周辺の住民の移動を促進してきました。自治体の中枢という役割を果たしてきた地域のため、公共の施設や金融機関の支店、大型のチェーン店など生活に必要なサービスが軒並み集まっています。もっとも、駅を降りて見渡すと視界に飛び込んでくるのは、人や建物の密度が低くてのんびりとした風景がほとんどです。隼人駅界隈に移り住んだときは、健康的な雰囲気にひたりながら暮らせるという強みがあります。隼人塚や鹿児島神社のような史跡や寺社仏閣も手厚く保存されています。隼人駅は、国道223号線や県道471号線を使いやすい場所にある駅です。駅前に乗り入れている路線バスの系統は多めですが、いわさきバスグループや南国交通が運行を担当しています。隼人駅は、JRの日豊本線と肥薩線が交差する駅です。日豊本線は九州全域を縦断している巨大な路線ですが、隼人駅は終着駅である鹿児島中央駅に近い点が利点でしょう。そこまでいけば、鹿児島本線にも指宿枕崎線にも、そして九州新幹線の利用が可能となります。また鹿児島市内を動き回りたいときなら、鹿児島市電の第二木線や唐湊線などを使うという手があります(ちなみに第一期線には、鹿児島中央駅の手前にある鹿児島駅で乗り換えの機会が発生します)。肥薩線については隼人駅が終着駅という立場です。最寄りの乗り換え場所は吉松駅ですが、この駅では吉都線への乗り継ぎを実現できます。隼人駅の利用率は、2000年代の前半に若干上がった時期がありました。しかしそれはすぐに収まっており、近年は横ばい気味になっています。1日平均の乗降客数は、2000年代後半からは3400~3800人の間で上下しています。隼人駅の近くで介護施設を探すとなったら、駅から至近距離のエリアにはあまりこだわらないほうがよいでしょう。旧隼人町エリアでも少子高齢化の波はとっくに押し寄せているのですが、介護施設が順調に建てられてきたわけではないようです(しかし、入居費用が高い施設が目立たないという長所がある地域ですが)。駅から2キロ以上離れたあたりから探したほうが、時間が無駄にならなくて得策かもしれません。施設のタイプについては、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホーム、あとはサービス付き高齢者向け住宅などが見つかりやすいと思われます。

















