盛岡市のベッドタウンのひとつです。米どころでもあります

岩手県のほぼ中西部に位置する、矢巾町。
盛岡市と、同じ紫波郡紫波町に南北から挟まれています。
西端で隣接しているのは、岩手郡の雫石町です。
東端は北上川の西岸です。
町内は、西側で奥羽山脈に連なる一帯が広がっています。
しかしこの地域を除くと、平坦な土地が目立ちます。
水源や肥沃な土壌に不自由しないため、古くから田園地帯が発達してきました。
現在も、徳田米を全国に出荷しています。
徳田米は料亭などでさかんに使用されてきており、皇室に献上されたことでも有名です。
近年は稲作のほかにも、リンゴやシイタケなどの生産地として知られるようになりました。
矢巾町の名所のひとつに、南昌山があります。
平安時代初期から霊山として崇敬の対象となってきました。
その後も、日本画家の題材に選ばれたり、宮沢賢治のような著名な作家の作品に背景として取り入れられたりと、さまざまな逸話に事欠かない山です。
山の麓には温泉が湧き出しているため、山の姿のご見物に出向いていただいたときは、帰り際にゆっくりとお湯にお浸かりいただくことが可能です。
町内で古い旧跡を探すとしたら、徳丹城の名前が思い出されます。
この城は8世紀の時点で記録に残されているほど、長い歴史を持っています。
現在は遺構がわずかに確認されている程度ですが、近年は徐々に調査が進められており新たな発見が待たれるところ。
現在は公園化されておりご見物は簡単です。
敷地内に建てられている町営の歴史民俗資料館は、快適にご見学いただけます。
矢巾町で列車にお乗りになりたい場合は、JRの矢巾駅にお出かけいただくとよいでしょう。
東北本線のサービスをご利用できます。
路線バスに関しては、岩手県交通のサービスをご利用可能です。
幹線道路については、東北自動車道にお乗り入れできるパーキングエリアが設置されています。
それから国道4号線へのお乗り入れも簡単です。
矢巾町は、盛岡市のベッドタウンとして長い間注目されてきました。
昭和後期から一貫して、人口は右肩上がりの成長を続けているところです。
2023年の調査によると、26,570人に達していました。
これは、半世紀前と比べると2倍を超える数字です。
高齢化率については、同年に28.1%を記録しました。
現在の矢巾町で介護施設をお求めになるなら、介護老人保健施設は特に探しやすいでしょう。
そのほかグループホームや介護療養型医療施設などにめぐり会える機会もあります。
民間の施設では、住宅型有料老人ホームが最近、よく話題となっています。