重厚感のある駅舎と河童を模した交番が印象的
遠野駅の歴史は長く、創設された時期は今から1世紀ほど昔にさかのぼります。その後終戦を経て現在の駅舎にリニューアルされました。ヨーロッパの建築様式を手本にしつつ、重厚感のある硬質コンクリートを素材としたそのデザイン性が高く評価されており、2002年の「東北の駅百選」に選出された実績を持っています。
遠野駅は遠野市を代表する駅です。駅前には、河童をモチーフにした独特の建物が人目をくぎ付けにする交番が立地しています(河童を題材にしたアニメ映画に、この駅が使われたことがあります)。このほか、駅前には観光交流センターの本拠地が建てられており、訪問客を接待しています。また、市役所をはじめとした公営の施設が周囲に数多く散見されます。
遠野駅の近くで幹線道路を探すとしたら、遠野バイパスの名前がすぐに思い浮かびます。路線バスを利用の場合、岩手県交通や早池峰バス、気仙郡住田町が運営するコミュニティバスなどが乗り入れる停留所で待機できます。
遠野駅は、JRの銀河ドリームライン釜石線に所属する駅です。管内では、快速列車が停車する駅に選ばれています。乗り換え先については、終着駅の釜石駅まで行くと、JRの山田線および三陸鉄道の南リアス線を利用できます。その反対で発着駅である花巻駅まで行くと、JRの東北本線への乗り継ぎが可能となります。なお花巻駅の2区間手前に現れる新花巻駅で下車したときは、JRの東北新幹線へ乗車できます。
利用率は、じりじりと低下しているところです。1日ごとの乗客数を算出すると、2003年に500人以下に落ち、その6年後に400人を割っていたことがわかります。2010年代に入っても減少は止まっていないため、300人以下になるのは時間の問題と考えられています。
遠野駅のそばで介護施設に入居したいなら、目指す範囲はだいたい2キロ以内となります。もちろん、その中でうまい具合に条件が合致するところを見つけられなかったら、もっと遠くまで探しに行かないといけませんが、まずは2キロ圏内で構いません。1キロを過ぎてからのほうが施設は多めになりますが、幸運に恵まれたら駅から徒歩5分以内という絶好の立地条件を備えた施設に入居するチャンスを持てるでしょう。
施設のジャンルについては、グループホームがとても多い地域です。ただし現在は、サービス付き高齢者向け住宅が急速に進出しています。関心がない場合でも、一度見学する価値はあります。








