駅名が最近「能美根上」に変更されたばかりです
大正元年に創設されており、1世紀を超える歴史を持つ能美根上駅。開業100周年を迎えて以後は、この駅は相次いで大きな変化が起こってきました。貨物を運搬する事業が正式に終了したことや、駅舎の高架化が完了したことが有名ですが、2015年の駅名変更はとりわけインパクトがありました。この年の3月は、駅前の広場や駐車場・駐輪場の工事が終わったばかりでしたが、その約2週間後に駅名が「寺井」から「能美根上」に改められたのです。新しい駅名の由来は、能美市の根上地区に近接しているためです。実際に駅の周辺にある数々の施設を眺めると、官民を問わず「根上」という地名を冠した名称を持っているところでいっぱいだという事実がわかります。駅の近くで特筆すべき施設といえば、「松井秀喜ベースボールミュージアム」でしょう。能美市出身の英雄の偉業を称えるためにつくられたこの施設は、現在ではバス停留所がすぐそばに設置されるほど有名になっています。寺井駅のそばで発着している一般の路線バスは、現在市営のコミュニティバスだけとなっています。旧寺井(現・能美根上)駅は日本海に近い位置にありますが、海岸に近づくと北陸自動車道が横切っている光景に出くわします。JRの北陸本線の管内でこの駅を見ると、どちらかといえば終着駅に近いことがわかるはずです。その金沢駅までは7区間離れていますが、七尾線や北陸新幹線、IRいしかわ鉄道線や北陸鉄道の浅野川線に乗り換えできるというメリットがあります。この駅の利用率は、今世紀に入ってからしばらくはあまり変わっていませんでした。しかし2000年代末期から上がりはじめています。1日ごとの乗客数を調べると、900人を終えたのは2009年で、その2年後に1000人台に乗りました。現在のこの駅の近辺で介護施設を探すとなったら、手間暇を惜しまずに探そうとする姿勢が求められるでしょう。駅の周囲でも少子高齢化は決して他人事ではありませんが、入居を軸とした介護サービスはあまり供給されていない模様です。駅から徒歩10分以内といった条件にこだわってしまうと、定員に余裕がある施設を探すのは至難の業になるリスクがあります。最初から、5~6キロくらい離れたあたりまでターゲットに含めたほうが、間違いなく建設的でしょう。見つけられる可能性がある施設のタイプは、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームとなります。月額使用料については15万円以下で間に合うところが普通に見られます。


