市政に移行してから介護施設の進出が改めてさかんになっています
2004年に誕生したばかりの常陸大宮市。土地の過半数がいまだに森林や原野で覆われており、農業や林業といった第一次産業が今なお主たる産業として続けられています。このような常陸大宮市の中心エリアを探すとしたら、おそらく常陸大宮駅の一帯になるのではないでしょうか。もっとも常陸大宮駅の界隈は、都市化が目覚ましいというわけではありません。常陸大宮駅は市役所の最寄り駅であるためそれなりに多様な施設が集まっていますが、駅を初めて訪れた乗客が感じる第一印象は、どちらかといえば平穏な地方都市といったものでしょう。駅の四方は人家が集まっていますが、駅からしばらく歩くと簡単に人の気配が少ないエリアにアクセスできます。特に駅から西方向にずっと進んでいくと、大宮自然公園や西武総合公園といった豊かな自然が広がるエリアにぶつかります。常陸大宮駅の周囲で幹線道路を使いたいなら、国道118号線や293号線などを目指すのが妥当でしょう。路線バスに関しては、駅付近の乗り場にて茨城交通および市営のコミュニティバスのサービスを利用できます。常陸大宮駅は、JRの水郡線に所属する駅です。この路線は、発着駅と終着駅を除くとほとんど乗り換え場所がありません。しかし発着駅である水戸駅まで行くと、常磐線および鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線に乗り換えできます。終着駅である郡山駅まで行ったときは、磐越東線・磐越西線・東北本線に、また東北新幹線・山形新幹線に乗り継ぎできます。常陸大宮駅の利用率は、今世紀に入ってすぐのころは横ばいに近い状態でした。しかし過去10年間は減少傾向が目立つようになっています。1日平均の乗客数は、2010年に1100人以下に落ちました。その後は、1000人以下を記録する年がときどき確認されています。常陸大宮駅を起点にして介護施設を探すときは、最近であれば運が味方するかもしれません。実は駅から1キロ以内といった条件のよい場所を選んで開業している事例が多少あるのです。ただし定員の問題などがいつ起こっても不思議ではありませんから、ある程度広い範囲を探すほうがよいでしょう。たとえば最初のうちは3キロ前後離れたところまで、その次の段階では10キロ前後離れたあたりまでを探してみる、といったやり方がおすすめです。施設の区分については、グループホーム・住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅といった区分が見つかりますが、どの区分が突出して多いといった特徴はないようです。














