サービス付き高齢者向け住宅・住宅型有料老人ホームが特に秀逸

初めての来訪者にもわかりやすい区画に沿って、商業施設や各種サービス機関、そして住宅地が連なっています。車両の通行も当然のことながらとてもスムーズで、高齢者がタクシーや自家用車に乗せてどこかにつれていってもらうときはおそらく快適です。
唯一の欠点といえば大がかりなバスの乗り場がなかったことくらいでしたが、2014年の暮れに「栄町駅交通広場」が設置されました。北海道中央バスに大幅に乗りやすくなったほか、北都交通が乗り入れる路線が新規に導入されるという特典まで発生しています。
東豊線は東区・中央区・豊平区をまたにかけて営業される路線です。地下鉄のほかの路線に乗り継げる駅は、中央区に集中しています。栄町駅は発着駅のため、乗り換えするには多少時間がかかりますが、その点は近隣の住民の間でたいしたネックだとは受け取られていない模様です。さっぽろ駅では南北線とJRの函館本線に、大通駅では南北線・東西線・札幌市電の一条線に、そして豊水すすきの駅では山鼻線への乗り換えを実現できます。
東豊線が開通したのは昭和が終わる寸前のこと。それ以来栄町駅は順調に、利用者を獲得し続けてきました。1日あたりの乗客数の記録を振り返ると、前年度より微減した年が若干あったものの、総じて増えた年で埋め尽くされています。2005年に7000人を突破し、2013年にはその20年前の2.5倍を上回る数字に達しました。2015年のゴールデンウィークが終わったころには、9000形の車両の運行がスタートし、これからの時代に向けて幸先の良い出だしを切っています。
現在の栄町駅周囲で介護施設を検索すると、サービス付き高齢者向け住宅の躍進ぶりがひたすら目につきます。これらの施設の場合、交通の便が悪くない土地に建てられているわりに入居費用をあまりとられないという共通点があります。入居一時金・月額使用料ともに幅があるシステムになっているものの、どちらかが極端に高額になるという恐れはあまりないでしょう。
また住宅型有料老人ホームの活躍も大いに見ものでしょう。栄町駅からすごく近いとはいえないですが、入居一時金を徴収されなかったり、あるいは月額使用料が安い固定額にされていたりと、たいていの世帯が乗り気になるような価格設定が印象的です。