数十年来変わらない、北海道らしい農村地帯です
耕作地帯の中心に立地する、西聖和駅。設立されたのは、今から半世紀以上昔の昭和中ごろのことでした。それ以来、ほとんど変化が起こっていません。道内の駅の中には、ほぼ何もない場所に建造されたものの、数十年という歳月が過ぎる間にいつしか人が集まるようになったというパターンがけっこうあるのですが、この駅はそのような出来事をいっさい経ていません。集落にアクセスしたいなら、近くを走る車道などに沿って数キロ移動する必要があります。
西聖和駅は、国道237号線や452号線に乗り入れやすい位置にある駅です。人の気配がゼロに近い場所に所在する駅の場合、近所にバス乗り場がつくられない傾向が強いのですが、幸いなことに西聖和駅の場合は付近に1ヶ所、道北バスの乗り場が設置されています。
西聖和駅は、JRの富良野線の管内にある駅です。管内では、一部の列車が通過することになっており、時間を無駄にせずに列車に乗りたいなら、注意する必要があります。上り方面に10キロ以上移動するとやがて発着駅である旭川駅に到着します。旭川駅は、函館本線・宗谷本線・石北本線と接続しており、旅客の中にはこの駅を目指す人がたくさんいます。
旭川駅を除外すると、乗り換えができる駅は終着駅である富良野駅しかありません。富良野駅までは40キロ以上離れていますが、根室本線に乗り換えたいときはこの駅に向かう必要があります。なお遠方に出かけたくなったときは、空路を使うという手があります。西聖和駅は、旭川空港までおよそ7キロしか離れていません。
西聖和駅は、人家や建物とはおよそ縁がない駅で、駅自体もシンプルな待合室くらいしか設備が用意されていません。そのため、利用率などの調査が行われた形跡を探すことは非常に困難な状態です。1日ごとの乗客数は、数名程度、あるいはゼロに近いことは容易に推察できます。
西聖和駅は、農村地帯に永らく立地する駅のため、介護施設をこの近くに建てようという計画はまったく提案されたためしがない模様です。したがって、入居先を探したいのなら駅から数キロ移動しないとうまくいきません。西聖和駅を中心にして施設のサーチをするなら、5キロ以上は離れるようにしたほうがよいでしょう。
最初のうちは、駅から5~10キロくらいの範囲を主な検索対象としたらよいのではないでしょうか。施設の種類については、介護付き有料老人ホームなどに出会えるチャンスがあります。



































