三菱自動車工業の会社が多い、パジェロの町です

加茂郡に属する坂祝町は、愛知県の南端に位置する自治体のひとつです。
関市・美濃加茂市・各務原市・可児市に囲まれているほか、県境を挟んで犬山市と向かい合う場所に立地しています。
南側に木曽川が流れています。
また南部は全体的に城山などを中心とした山林地帯です。
広大な飛騨木曽川国定公園に含まれており、日本ラインの名前で長年親しまれてきた川下りをお楽しみいただけるのが大きな特徴でしょう。
木曽川の北岸を中心に市街地が形成されており、また工業地帯が目立ちます。
坂祝町では昭和中ごろから、三菱自動車工業の事業用地や子会社が相次いでつくられました。
このため工業から莫大な収入が上がっており、町の経済を支えるようになりました。
現在も坂祝町では自動車工業の存在感が依然として強固です。
坂祝町の名前の由来となった坂岩井神社は、創建された時期がはっきりしないくらい古くから続く神社。
毎年4月に、例大祭が実施されています。
この神社のほかに、もう1ヶ所坂岩井町を象徴する旧跡が残されています。
それは、木曽川の北岸にたたずむ猿啄城です。
数席前に廃城となっているものの、20年ほど前に展望台が設置されました。
城郭を模したデザインが魅力的です。
この場所からは、日本ラインの雄大な景観をたっぷりとご堪能いただけます。
現在の坂祝町にて、鉄道による遠出をお考えになるときは、JRの坂岩井駅に足を向けていただくとよいでしょう。
高山本線の列車にご乗車できます。
路線バスについては、現在は町営のコミュニティバスをご利用できる機会があります。
この路線はご高齢の方や障害をお持ちの方専用のサービスです。
幹線道路に関しては、国道21号線と248号線などがよく使われています。
21号線は、岐阜県南部横断ハイウェイと接続されており、坂祝町のバイパスからお乗り入れ可能です。
坂祝町の人口は昭和後期に入ると、自動車工業の成長に比例するように伸びました。
ピークを迎えたのは1990年代のことです。
今世紀に入ると減少傾向に転じており、2023年の調査では8,084人という結果が公表されています。
ただしまだ人口比率には余裕があります。
高齢化率は、2023年の時点で28.5%と全国平均値より低い結果となりました。
現在の坂祝町で介護施設をお探しになるなら、特別養護老人ホームやグループホームなどを発見していただける機会があるでしょう。
周辺の美濃加茂市や各務原市に所在する施設に目を向けていただくことも大切です。