月額10万円前後で利用可能な介護施設も増加中

福岡県中部に位置する朝倉市。
2006年に旧朝倉郡の朝倉町と杷木町が合併して生まれた、まだ「できたてほやほや」といってもいい自治体です。
城下町として栄えてきた歴史があるほか、邪馬台国が存在した可能性を持つ土地の候補として、新聞やTVなどでしばしば取り上げられています。
さまざまな旧跡があるほか、深い山林が大切に保存されており、散歩をしたり自然を楽しんだりする楽しみを持てるという利点があります。
また、福岡市や久留米市など、県の北部と南部を結ぶ交通上の要所という役目も果たしています。
市を突っ切る形で走る国道386号線や大分自動車道ほか、数々の幹線道路を自由に利用できます。
バスの種類も豊富で、西鉄バスや公共のコミュニティバスのほか、高速バスも本数が多く、市内の往来も市外への移動も、非常に便利にできるように整備されています(観光バスもありますから、市内の名所を楽しむ分には心強い味方となってくれることでしょう)。
市内の人口は、この四半世紀を通してどんどん減っています。
高齢化もかなりのスピードで進んでおり、2023年の段階で35.6%に達しています。
県全体・国全体のデータがそれぞれ、27.9%・29.0%だったことと照らし合わせれば、朝倉市の高齢化が深刻なことは一目瞭然でしょう。
ケアサービスが必要な高齢者も当然増加しています。
もっとも市内の要介護認定者の数は、前年度よりも若干減った年も、過去10年以内にあったことが公表されていますが。
いずれにしてもすでに要介護認定者は3000名を突破しており、将来的な増加を見越して先手を打つことが求められています。
民間の老人ホームや高齢者専用住宅は、市内に少しずつ増えているところです。
しかしその事実があまり知れ渡っていないのか、特別養護老人ホームや老人保健施設と比べると、あまり熱心に探そうとしている人が多くないという傾向がある模様です。
宣伝活動に力を入れていない施設が、少し前まで多かった可能性もあります。
しかし、月額使用料が10万円台前半と格安の条件で入居できる施設がせっかくオープンしています。
これから入居先を探す場合は、一度先入観を完全に忘れ去ってからリサーチ作業に入ることをおすすめします。