板柳町唯一の鉄道駅。町役場や温泉に楽にアクセスできます
津軽平野のほぼ中央に位置する、北津軽郡板柳町。およそ40平方キロの面積しか持たない小ぢんまりとした自治体ですが、リンゴを始めとした農業生産では今なおかなりの実績を維持しています。板柳駅はこの町内で唯一の鉄道駅として、大正半ばから運営されてきました。
板柳駅のプラットホームに降り立つとどの方角を見ても人家などが目につきますが、特に駅の西側を中心に市街地が形成されています。町役場のような重要性の高い施設も駅の西側にかたまっています。
駅の西側はしばらく歩くとじきに岩木川に出くわしますが、この川の向こうにも小規模な集落が延びています。エリア内で目立つ施設を上げるとしたら、板柳温泉が湧き出していることでしょうか。
板柳駅の東側は、駅から至近距離の場所にて国道339号線バイパスが南北に延びています(実際の339号線は駅の西側、岩木川の少し手前に敷設されていますが)。このほか県道35号線・125号線・137号線・199号線・276号線などが近所で見つかります。バス乗り場については、弘南バスが乗り入れる案内所が駅の近くに用意されています。
板柳駅は、JRの五能線に所属する駅です。上り方面と下り方面、どちらに進んだ場合でも3区間先に乗り換え場所が出現します。上り方面であれば五所川原駅にアクセスできますが、この駅は津軽鉄道線への乗り継ぎ場所として活用されてきました。
下り方面の場合なら川部駅となります。川部駅は実は終着駅という立場にあるのですが、奥羽本線への乗り継ぎ場所という役目を果たしています。奥羽本線の管内でさらに2区間進むと弘前駅に着きます。弘前駅では弘南鉄道の弘南線を利用できます。
板柳駅は今世紀に入って間もなく、業務委託化されました。そのころは利用率がじわじわと減っていた時期ですが、過去10年間はそのスピードがだいぶ落ちています。1日ごとの乗客数を算出すると、昨今は300~500人の間で上下しています。
板柳駅の界隈でも高齢化はもちろん顕著になりつつあります。ただし介護施設の誘致が熱心に繰り返されてきた印象は、残念なことですがまだ希薄です。駅から歩いて行ける範囲にて運営されている事例はありますが、数が少ないですし定員割れしているかどうかはケースバイケースです。
上手くいかなさそうだと思えてきたら、速やかに探す範囲を大幅に広げたほうが正解でしょう。場合によっては10キロ以上遠方の土地にある施設にも関心を向けたほうがよいと思われます。





