南津軽郡田舎館村は田んぼアートが有名な緑豊かな村

南津軽郡田舎館村は青森県のほぼ中央部に位置する村で、西は弘前市と隣接。
「津軽富士」と呼ばれる岩木山を望みます。
青森県の中央部は「津軽平野」と言った方がなじみ深いかも知れません。
2023年時点の人口は7,419人となっています。
1970年に入って人口が1万人を超えたこともありましたが、現在では年々減少しています。
村の北西部にはJR奥羽本線、東部を弘南鉄道が縦断し、JR奥羽本線は川辺駅、弘南鉄道は田んぼアート駅と田舎館駅が設置されています。
ただし、田舎館村内の各駅は、村の中心部から離れており、弘南バスの路線バスが村内を巡っています。
田舎館村は、田んぼアートで一躍全国的にも知られるようになりました。
田んぼアートは全国各地で行われていますが、その発祥は田舎館村です。
田んぼをキャンバスに見立て、お馴染みの稲に加え、異なる色の古代米やもち米、観賞用品種などを植えた芸術作品で、有名絵画やテレビ・映画などの話題作、神話や伝説など、これまでもさまざまなテーマで田んぼアートが描かれており、田舎館村観光の目玉です。
加えて、田舎館村役場の東には、中世の城跡である田舎館城址が広がり、田舎館村役場自体もお城風の外観になっています。
屋上エリアには天守もあり、展望台としての利用も可能。
田んぼアートを一望できるスポットとして人気で、役場はプラモデル化されています。
弘南鉄道・田んぼアート駅近くには、道の駅いなかだて「弥生の里」が誕生。
この道の駅は新しい青森県の観光場所として、産直センターだけでなく、展望所等があり、美しい田んぼアートを満喫することができます。
現在では、雪の上にアートを描いた冬の田んぼアートも開催されており、年間を通して壮大な芸術を楽しむことができるようになっています。
稲作でも有名な村で、弥生時代にスタートした北方稲作文化は、この田舎館村が発祥と言われています。
村内中央部にある垂柳遺跡は、北方稲作文化発祥の根拠となった遺跡。
およそ2000年前の水田跡で、日本の稲作文化に関する歴史が書き換えられる程の発見でした。
また、田舎館村には商業施設がとても少ないのですが、近隣の市町に商業施設があるため、「大きな不便はない」という村民の声も聞かれます。
病院も同様で、個人クリニックはありますが、大きな病院はありません。
近年、田舎館村には、グループホーム等のシニア向けの住まいも出来ました。
まだ数が少ないものの、「シニア世代がのびのびと暮らせる」と好評。
田舎館村の観光ついでに足を運んでみて、見学や体験入居などをしてみるのもおすすめです。