上飯田連絡線の誕生で、一気に便利になったエリア

この駅と同じ名前を持つ上飯田線の登場で、周囲の状況も少しずつ変化している最中といえます。駅全体が、地上から地下に移転したことなどはまさにその典型です。その後、ICカードの「manaca」の導入や可動式ホーム柵の設置など設備面での充実化が随時取り入れられています。
地上出口に降り立つと、周囲に多いのは学校機関で児童の姿などが目立ちます。また、名古屋大学医学部と縁が深い病院があり、腕のよいスタッフと最新式の医療器材のもとで診断を受けることができます。
上飯田駅の乗車状況といえば、なんといっても名鉄小牧線と市営地下鉄の上飯田線が(ほとんどの列車が)直通運転していることで生まれる利点につきます。上飯田線自体は、結局2駅しかありません。しかし平安通駅で名城線に乗り換えれば、環状線であるため市内の主要部を楽々と一周できます。小牧線については、終着駅である犬山駅まで行けば犬山線や広美線に乗り換えて移動範囲を拡大することが可能です。
上飯田駅の利用率を語る際は、データを見るときに注意する必要があります。乗降者の数だけでいえば上飯田連絡線の開通後に激減したことがあります。しかしそれは途中駅となったことによる直接的な影響にすぎません。逆にいえば、この10数年間の上飯田駅の重要性は上がっていることになります。
上飯田駅の周囲の介護施設の状況を語るには、駅に極端に近い場所を除いて考える必要がありそうです。老人ホームにしても高齢者専用住宅にしても、ちらほらと視界に入ってくるようになるのは駅から2キロくらい離れたところからです。ただしよその路線の駅や、バスの停留所などに近いことがほとんどですから、交通という点で見たときに不利なところが中心を占めているわけではないことに気を付けましょう。
施設のタイプや費用の範囲については、かなりバラバラです。したがって不特定多数の高齢者の嗜好に合致する施設が集結しているとみなせます。余生を過ごす場所に関して妥協したくない高齢者にとっては、なかなか選び甲斐があるエリアとなっているわけです。