高額の料金が必要とならない介護施設の多さは驚きです

駅名に採用されている高蔵寺のほか、白山城跡地・大留城址のような寺社仏閣や史蹟がよく保存されている一方で、高蔵寺ニュータウンのような巨大な住宅地が建造されている場所でもあります。市の中心地区でありながら全体として、都会的な喧騒とはあまり縁がない土地柄です。
駅前には大規模なバスターミナルがつくられています。路線の大半は、名鉄バスが手掛けていますが公営の路線も少なくありません。春日井市が運営するコミュニティバスのほか、名古屋市が管轄するコミュニティバスが乗り入れています。
高蔵寺駅は、JRの中央本線と愛知環状鉄道線が乗り入れる駅です。中央本線は複雑に分かれていますが、すべてを使いこなせるようになると、東京駅から名古屋駅までをカバーできます。長野方面もその途中で往復できるため、移動できる範囲が大いに増す結果をもたらしてくれます。
愛知環状鉄道線については、近場にある乗り換え場所を探すと、瀬戸市駅や八草駅になります。前者では名鉄瀬戸線に、後者では愛知高速交通の東部丘陵線への乗り換えを実現できます。
高蔵寺駅の利用率は、中央本線と愛知環状鉄道線とで大きなギャップが生じています。中央本線に関してはたいした変化を見せていませんが、少しずつ低下していることは否めません。1日あたりの乗客数を確認すると、2008年までは2万1000人以上の数値を連続して記録していました。しかしその後は2万~2万1000人の間で上下するようになっています。愛知環状鉄道線に関してはだんだんと上昇しています。1日平均の乗降客数は2011年に初めて1万人を突破しました。その後も増加がゆっくりと続いています。
高蔵寺駅の周辺は、介護事業界が地味ながら精力的な活動を続けてきたエリアです。その努力が実を結び、個性豊かな施設が点在するエリアに成長しました。駅から1.5~2キロくらい遠ざかると、見つけられる施設数は一気に増えることでしょう。見つけられる施設の種類も多岐にわたりますが、多めに出てくるのはおそらく住宅型有料老人ホームと介護付き有料老人ホームでしょう。
そして、もうひとつ見逃せない長所があります。それはどんなタイプの施設でも平均して入居料金が安くなりがちであること。100万円を超える料金が必要な施設は現在、めったに見られません。