旧石和町の中心地区。もちろん温泉は格別です

石和温泉駅は、同名の温泉郷への玄関口として数十年来、観光客が年間を通して通過する駅です。駅の南口には2008年から足湯がつくられており、大好評を博しています。笛吹市の中心地区に位置する駅でもあるため、市役所をはじめ重要性の高い施設が駅の周囲に集まっています。
石和温泉駅の近くを走る幹線道路は、国道140号線や県道208号線でしょう。後者を通ると、国道20号線・411号線へ乗り入れることができます。駅前のロータリーや幹線道路沿いの乗り場でつかまる路線バスは、山梨交通や富士急行グループ、栄和交通や京浜急行バスなどが管理しています。市営のコミュニティバスも少数が運行されています。
石和温泉駅は、JRの中央本線の管内にある駅です。上り方面を目指すなら、途中で出てくる大月駅は富士急行の大月線に乗り継ぎできて便利です。発着駅である高尾駅まで行くと、中央線および京王高尾線に乗り継ぎ可能となります。下り方面を目指すときは、2区間先にある甲府駅が最初の乗り換え場所となります。この駅では身延線に乗り換え可能です。
石和温泉駅の利用率は、非常に遅々としているものの長期的な低下傾向の真っ只中にあります。1日平均の乗客数を算出するとわかりますが、2001年に2700人以下に落ち、それから8年経過すると2600人以下に下がりました。2010年代に入ると、それまでとは打って変わって前年より増える年が出ており、巻き返しを期待する関係者が出てきました。
石和温泉駅の近くは、高齢者が住む場所として有利な条件が多い地域です。その点が介護事業界に早くから注目されてきたため、施設の数や種類はそれなりに揃っています。駅から5キロくらいをよく探せば、満足できる施設に遭遇できる確率は決して低いものではないでしょう。駅から歩いて10分程度で着ける施設も少数ながら存在します。
グループホームがいちばん多い種類ですが、介護付き有料老人ホームや高齢者住宅、サービス付き高齢者向け住宅なども点在しています。料金体系は幅が広いため、1軒ごとによく確認して比較・検討を重ねる必要があるでしょう。